キモイのに男前 Twitter時代の“マジレス型ゆるキャラ”「まんべくん」にファン熱狂(3/3 ページ)
「見た目はちょっとキモい、動きは奇妙、でも中身は男前」――北海道・長万部町のゆるキャラ「まんべくん」が東京に降臨。ファンの黄色い歓声を浴びながら踊り続けた。
キモい? かわいい? 動くまんべくん
着ぐるみのまんべくんが登場する動画もYouTubeに14編アップされているが、ほとんどが意図不明の不思議動画だ。ホテルのフロントで台車に乗っているだけ、エレベーターに乗っているだけ、トランポリンではねているだけ、吹雪の函館山でたたずんでいるだけ――多くの動画が片目のアップで終わっており、正直ちょっとキモい。
「東京まんべ会」にファン熱狂 グッズ、飛ぶように売れる
「見た目はちょっとキモい、動きは奇妙、でも中身は男前」――そんなまんべくんを目の当たりにできるイベントが「まんべ会」だ。これまで数回、北海道で行われたが、4月2日に初めて都内で開催。都内には熱狂的なファンが多く、150枚のチケットは発売から5時間で売り切れた。遠方から駆けつけた人も多く、北海道はもちろん、広島や大阪から来た人もいた。
まんべ会でまんべくんは、「会いたかった」(AKB48)、「ミスター」(KARA)、「Gee」(少女時代)、「カニサンバ」(YOSAKOIソーラン祭りの踊り曲)などさまざまな楽曲に合わせて踊った。可動部の少ない体をめいっぱい動かしたり振るわせたりしながら、すべてフルコーラスで踊りきり、ミスターではKARAの“尻振りダンス”を再現。ファンから「かわいい!」と声援が飛んだ。
ステージでは、「ドドスコスコスコ……ラブ注入」「そんなの関係ねぇ」「ジョジョ立ち」「ムーンウォーク」「コマネチ」などさまざまなネタも披露。まんべくんは会の間「緊張でしゃべれなくなる」ため無言だが、ステージの合間に客席を練り歩き、ファンと抱き合ったり写真撮影に応じたりしていた。午後6時半ごろから10時過ぎまで4時間近くにわたった会は、最後まで盛り上がり続けた。
まんべ会では、Tシャツやトートバッグ、缶バッジ、お守りなどまんべくんグッズを販売。売り場には大行列ができ、飛ぶように売れていた。同じグッズを4〜5個買うなど“大人買い”する人も多く、1人で2万円使った人もいたという。
「まんべ会は常に進化しつづけていく」――会終了後、まんべくんはTwitterで、「同じ会は二度とないッ!」と宣言。札幌で行う次のまんべ会に向け、テンションを高めている。
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