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Appleが「広範すぎるマルチタッチ特許」を取得? ネットで議論に

Appleが「信じられないほど広範囲にわたる」マルチタッチ特許を取得したと話題になっているが、特許の範囲はそれほど広くないとの反論もある。

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 Appleが広範なマルチタッチ関連特許を取得したというニュースに、波紋が広がっている。

 同社は6月21日、「表示されたコンテンツを変換するための携帯型多機能デバイス、手法、グラフィカルユーザーインタフェース」と題した特許を取得した(米国特許7,966,578号)。2007年12月に出願されたもので、タッチスクリーン搭載デバイスで、Webページの一部を表示する手法に関連するものだ。

 特許の概要部分では次のように説明されている。「タッチスクリーンを搭載した携帯型多機能デバイスと一緒に利用する、コンピュータに実装された手法。コンテンツの一部を表示するフレーム、ページのほかのコンテンツなど、ページの一部をタッチスクリーンに表示する」

 さらに概要では、指の変換ジェスチャーをタッチスクリーン上あるいはその近くで検出し、それに反応してフレーム内のコンテンツやその他のコンテンツなどのページコンテンツを変換して新たなページの一部が表示する、とも説明している。

 PCMAGは、この特許は「信じられないほど広範囲にわたり、静電容量式タッチスクリーンスマートフォンを作っているほかのメーカーにとって大きな問題になるかもしれない」と伝えた。同サイトは知財関係者の発言として「Appleの特許は基本的に、同社がiPhoneで開拓した静電容量式マルチタッチインタフェースの所有権を同社に与えるものだ」と報じた。

 これがテクノロジー系メディアの間で話題になり、「Appleがマルチタッチ特許を取得。さらなる訴訟に備えよ」「ライバルには大きな打撃」などの見出しが躍った。ネットユーザーからも、Android携帯だけでなく、PS Vitaなどタッチスクリーン端末に影響するのではないかとの声が上がっている。

 ただし、特許の範囲については、それほど広くないと反論する声も上がっている。概要に書いてあることはおおかまな説明でしかないという指摘や、特許はタッチスクリーンでWebページを操作する特定のジェスチャーに関するものだという反論もある。

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