未来のデッサン人形? 3Dモデルのポージングができる人型装置、ソフトイーサが開発
デッサン人形のような装置にポーズを取らせることで、コンピュータ上の3Dモデルに同じポーズを取らせることができる「QUMA」技術をソフトイーサが開発している。
筑波大学発のベンチャー、ソフトイーサは7月21日、 人形型の3Dモーションキャプチャ装置のプロトタイプを公開した。人形にポーズを取らせることで、コンピュータ上の3Dモデルに同じポーズを取らせることができる。
この装置は人形のような形をしており、足、胴体、首を手で自由に動かすことができる。USB端子でコンピュータに接続可能だ。人形を動かしてポーズを取らせると、関節内部にある関節センサーが人形の姿勢をキャプチャし、USB経由でコンピュータに入力する。これにより、コンピュータ上の3D-CGアプリケーションやゲームソフトなどのプログラムに、ポーズをリアルタイムに取り込むことができるという。
この装置の基礎になっているのは、ソフトイーサが開発した3D入力デバイス技術「QUMA」。セルシスおよび電気通信大学発のベンチャー、ビビアンなどと協力して研究・開発している。自由に結合できる関節センサーと、関節センサーからの信号を集約して多重化しUSB経由でPCに伝送するハード・ファームウェアから構成されており、今回のような人形型に限らず、いろいろな形状の動物に合わせた関節構成を組み立てられるという。
ソフトイーサは、従来、CGキャラクターの配置や操作はキーボードやマウスなどでキャラの各関節を画面内で調整する必要があり、意図した動作をさせるために相当の訓練が必要だったとしている。この装置を使えば、訓練なしで誰でもコンピュータ内のキャラを操作できるとし、静止画やアニメのほか、3Dゲームにも応用できると述べている。装置の発売時期や対応アプリケーションなどについては確定次第発表するとしている。
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