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ゼリーのような柔らかい記憶装置、米大学が開発:次世代のメモリはぐにゃぐにゃ?
米ノースカリフォルニア州立大学が、柔軟性があり、ぬれても動作するゼリー状メモリを開発した。
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米ノースカリフォルニア州立大学が、柔らかいゼリー状の記憶装置を開発した。
「Jell-O(米国で市販されているゼリーの素)の物理的特性を持つ記憶装置を作った」と同校のマイケル・ディッキー准教授は語る。従来の電子デバイスは固くてもろく、ぬれた環境では機能しないが、同校のデバイスは柔軟性があり、ぬれた状態でも非常によく機能すると同氏は言う。
この記憶装置は、ガリウムとインジウムの液体合金、生物学の研究に使われるのと似た水ベースのゲルを使っている。記憶装置の個々のコンポーネントが「電気を通す状態」「電気を通さない状態」の2つの状態のいずれかになることで、0と1を表す。従来の電子機器は電子を使って1と0を表すが、ゼリー状の記憶装置は荷電分子を使う。記憶装置の回路の電極に正の電荷をかけると、酸化被膜ができて電気を通さなくなる(これが「0」)。負の電荷をかけると酸化被膜がなくなり、電気を通すようになる(これが「1」)。
同校の試作機は、まだ大量の情報は記憶できないが、従来の電子機器が作動しない環境でも動作する。ぬれても機能し、生体適合性がある(生体組織に対して拒否反応がなく無害)ため、医療モニタリングなど、細胞や酵素などの生体機構と相互作用する用途も期待できるという。
この研究に関する論文は、「Advanced Materials」のオンライン版に掲載されている。
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