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ロンドンの暴動、参加者はソーシャルメディアよりBlackBerry利用

英警察は暴動の組織化にTwitterなどが使われていると批判しているが、BlackBerryの無料のメッセージ機能が多く使われているようだ。

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 英ロンドンで8月6日から続いている暴動について、英警察はTwitterなどのソーシャルメディアが暴動を組織化するのに使われていると批判した。だが実際はBlackBerryの方が多く使われているようだ。

 スティーブ・カバナー副警視監氏は、ソーシャルメディアなどの手段が犯罪行為の組織化に利用されているとコメントしている。オンラインで暴力行為をあおったとして、Twitterユーザーを調査するとも語っている。

 一方で、暴動を組織化にはソーシャルメディアよりもBlackBerryのメッセージ機能が使われているとの指摘もある。英国ではBlackBerryはiPhoneやAndroid端末よりも安価で、多く使われており、英キャリアOfcomの調査では、ティーンのスマートフォンユーザーの4割近くがBlackBerryを使っている。

 さらにBBM(BlackBerry Messenger)機能は、無料で一度に多数のユーザーに送信でき、当局が追跡できないことから、暴動に参加した若者に多く利用されているという。BlackBerryを販売するResearch In Motion(RIM)は、「ロンドンの暴動に巻き込まれた人たちのお気持ちお察しします。当局と協力してあらゆる支援をしています」とツイートしている。


Googleマップに示された暴動発生場所

 この暴動は、黒人男性が警官に射殺されたことがきっかけで起きた。数百人が逮捕され、商店の略奪や放火が相次いでいる。ロンドンだけではなく、バーミンガムなどにも拡大しているという。

 亡くなった男性をしのぶFacebookページは、暴力をやめるよう呼びかけている。また、暴動後のクリーンアップ運動を呼びかけるページも開設されている


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