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分速1080メートルで展望デッキへ 三菱電機の世界最高速エレベーターが上海に

三菱電機が開発した世界最高速エレベーターが、中国上海で建設中の高層ビルに設置される。地下2階と119階の展望デッキを分速1080メートルで結ぶ。

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上海中心大厦

 三菱電機は9月28日、中国上海市で建設中の中国最高層ビル「上海中心大厦」(地上632メートル)向けに、世界最高速となる分速1080メートルのエレベーター3台を含む106台を受注したと発表した。世界最高速エレベーターは、ビルの地下2階と119階の展望デッキを結ぶもので、2014年のビル竣工に向けて今秋から順次出荷する。

 台湾台北市の高層ビル「TAIPEI101」にあり、現在のギネス世界記録となっている、分速1010メートルのエレベーターを超える速さ。ちなみに横浜ランドマークタワー(地上273メートル)は分速750メートル、サンシャイン60(地上239.7メートル)は分速600メートルと、国内の有名高層ビルのエレベーターと比べてもはるかに速い。

 世界最高速エレベーターには、横揺れを減らしたり、騒音や振動を抑える最新技術を投入。高速走行ながらも快適な乗り心地を実現するとしている。気圧制御装置も設置し、乗客の耳の痛みなどの不快感も緩和する。

 このほかにも上海中心大厦には、地下3階と121階を結ぶ非常用エレベーターや、地上1階と101階のホテルロビーを結ぶダブルデッキエレベーターを納入する。非常用エレベーターは昇降行程距離が世界最長の578.5メートルになる予定。ダブルデッキエレベーターは分速600メートルで、ダブルデッキエレベーターとして世界最高速になるという。

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