「iPhoneは楽器です」――iPhoneとGarageBandで「僕はビートルズ」になってみよう(3/4 ページ)
iPhoneだけを使って「僕はビートルズ」になる――。恐ろしく使いやすい音楽制作アプリ「GarageBand」で、ジョブズが愛した曲「Let It Be」を演奏してみた。ピアノもギターもドラムもすべてiPhoneで奏でるのだ。
ポール愛用のバイオリンベースを弾く
ベースはSmart Bassを使います。デフォルトで出てくる音色が、ポール・マッカートニー愛用のバイオリンベース。音色名はLiverpool。ビートルズのベースはこれだけでいいはずです。音色もポールのものっぽいので。
この曲のベースはいろいろと複雑なことをやっているのですが、横着してAUTOPLAYの1番を使いましょう。Smart Keyboardのピアノと同じように、コードを順番に押していきます。
F-E-D-Cと下がるところだけはマニュアルにして弾いたほうが楽かも。Chords→Notesにして、Scaleを「なし」にすると、バイオリンベースの画面になるので、ベースを弾いているつもりで弦を押さえます。押さえるだけで音が出るので本物のベースより楽ですよ。
チョーキング付きギターソロもGarageBandで
さて、いよいよラスト。本命のギターソロです。実はこれをやりたいがためにこの曲を選んだのでした。音源としては、Smart Guitarから、Hard Rockを選びます。たぶんGibson SGっぽい音です。十分にドライブがかかっているので、このままのトーンでいけます。
ギターソロを弾くモードにするには、ベースと同じ要領で、Chords→Notesにしますが、その後でScale(スケール)を「メジャーペンタトニック」にします。Scaleというのは、決まった音階以外の音が出ないようにする機能。間違った音を弾かずにすむので、ソロには便利なのです。また、画面サイズのせいで、Scale「なし」だと9フレットが最高音になるのですが、「メジャーペンタトニック」にすると、20フレットまで使えるので、Let It Beのギターソロには最適、というわけなのです。
ここはほぼジョージ・ハリスンのソロの真似をしていますが、自由に弾いても、それなりに聴こえるのが、スケール機能の素敵なところ。あと、クオンタイズをかけるのを忘れないように。ところどころチョーキングを入れるとそれっぽくなりますよ。
ミックスダウンしてiTunesへ
後は、それぞれのトラックのバランスをとって、リバーブの量を調整したり、パンポットで左右のどちらに音を置くか設定したりします。決まったら、iTunesに書き出します。
Macユーザーの場合は、GarageBand形式で保存すると、Mac版GarageBandやLogicでの読み込みが可能。オーディオデータの書き出しはAAC、AIFFのどちらでもOKです。AIFFにすると、そのままiPhoneのGarageBandで読み込みができるので、トラック数を事実上増やすことも可能です。
iTunesに書き出したオーディオファイルは、パソコンに保存し直して、動画に組み込んで編集したり、iPodやiPhoneで聞くことができます。
試しに、この方法でレコーディングしたものを、その途中経過を流し撮りした動画とともに掲載してあります。
また、ピアノやベースを手弾きしたり、トラックを仮想的に増やしたりするTipsを使って、これよりもちょっと手のかかる方法で作ったものを、YouTubeに投稿してあります。こちらのほうがちょっと前に作ったのですが。
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