advertisement
フレームレート1兆fps――米マサチューセッツ工科大学(MIT)が超高速カメラを開発した。光の動きもスローモーションでとらえられる。
同校の研究者アンドレアス・ベルテン氏らはこの撮影システムを使って、ペットボトルの中を移動するレーザー光線のスローモーション映像を作成することに成功した。
このシステムはストリークカメラと呼ばれる超高速光検出器を使っている。ストリークカメラは光の強度と持続時間を図るもので、撮影した画像には1次元の空間情報しかない。このためベルテン氏らはレーザー光線の画像を何枚も撮影して、それを合わせることで動画を作成した。
光がボトルを通るまでの時間はわずか1ナノ秒(1秒の10億分の1)だが、動画作成に必要なデータをすべて集めるのに約1時間かかったという。
このシステムは何度も画像を撮影して合わせるため、正確に反復できない現象は記録できない。人造物質や生体組織の物理構造の解析などに活用できるという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 折りたたみ式の電気自動車、マサチューセッツ工科大学が開発
折りたたんで駐車できる2シーター電気自動車をMITが開発。半分のサイズの試作機も披露している。 - ゲームの説明書を読み、ルールを理解することができるコンピュータが開発される!?
ゲーム「Civilization」を使って、コンピュータにゲームのルールを理解させる実験が、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンにて行われたそうです。 - なんだラジコンか……って、ジェットエンジンで時速300キロですかっ!?
「あれ? 旧日本軍機が復元されたんだ」と思ったら、ラジコンじゃないですか。外観もリアルだけどそれ以上にリアルなエンジン音。実はこのラジコン、ジェットエンジンを搭載してるんです。 - タッチ不要、音声不要 「目」で携帯操作できる技術「Senseye」
2012年に登場する「Senseye」は、ユーザーの目の動きをとらえて画面を自動的にスクロールするといったことができる。 - まるで「マイノリティ・リポート」 空中の映像をジェスチャーで動かす技術、ロシア企業が開発
空中の映像を触って動かしているように見える技術を、ロシアのDisplAirという企業が開発した。デモ動画が未来的だ。