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スマホ時代のインフラを目指して――「LINE」がPC・タブレットで利用可能に目標は1億ユーザー

LINEにPC版とスマートタブレット版が登場。2000万ダウンロードを突破し、年内に1億ユーザーを目指すLINEは「スマートフォン時代の新しいコミュニケーションインフラ」になれるか。

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iPhone版は近日中に対応

 無料で通話やチャットができる「LINE」がこのほど2000万ダウンロードを突破した。サービス開始が昨年6月だから、約8カ月間での達成となる。最近は電車やカフェなどでLINEを使っている人を見かけることが多くなった。国境を越えて、海外でも人気となっている点も興味深い。

 リリース当初は100万ダウンロードを目標にしていた。運営元NHN Japanの担当者・稲垣あゆみさんは、それすらも「途方もない。俺達ひよっこが出来るはずない」と思っていたそうだ。だが、ふたを開けて見ればこの大ヒット。「えー(目標)いっちゃった」と驚いたのだという。

 LINEの理念は“スマートフォン時代の新しいコミュニケーションインフラになる”こと。インフラと言うからには……今年中に1億ユーザーの獲得を目指している。高い目標に対し、稲垣さんは「完全に野望です」とちょっと謙そんした様子で話すが、そのための策は着々と準備している。

 まずは3月6日、LINEのAndroidアプリをバージョンアップ。利用開始時に登録する電話番号とは別に、メールアドレスとパスワードを追加登録しておけば、端末の機種や電話番号を変更しても過去の利用情報(友達リスト、プロフィールなど)を同期・引き継げるようになった。この機能はiPhone版、携帯電話版でも近日中に対応する。

 PC版(Windows/Mac対応のデスクトップ常駐型クライアント)とスマートタブレット向けWebブラウザ版も登場した。通話機能は非対応で、チャット機能のみに対応している。利用するには、Android版で登録したメールアドレスとパスワードが必要。ログインする度にAndroid版でのチャット履歴が読み込まれる。

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 LINEは端末のアドレス帳に登録された電話番号を吸い出し、LINEを使っている人がいれば友人リストに表示できる仕組みだが、今回のスマートフォン版のアップデートから、アドレス帳情報の利用許諾に関するステップを変更。これまでリンクのみだった利用規約は全文を表示するなど、インタフェースをより分かりやすく改善した。

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LINEのダウンロード数ののび

 今後はLINEの収益化を目指す。現在はもうけゼロの状態だが、サーバへの負担などを考えると「年内には収益化しないとまずいですよね」と稲垣さん。「考えられる(収益化の)パターンを全方面で」検討していく方針で、NHNが持つ課金ノウハウとlivedoorの広告ノウハウも生かしていく考えだ。

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