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リアル「耳をすませば」できるかも! マンガ好きが集まる、新宿ゴールデン街のバー「図書室」(2/2 ページ)

「新宿ゴールデン街」。文壇バーなどハードルの高い世界ばかりと思いきや、実はアニメやマンガ、ゲームをテーマにした、比較的カジュアルな店舗も存在する。

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 のんさんは、もちろん「耳すま」ファン。「初めて2回見に行った映画なんです。同世代で好きな方も多いので、貸し出しカードを見て『耳すま』話で盛り上がることは多いです」と嬉しそうに語ってくれた。開店から、貸し出した人数は89人。毎週のように借りにくる人もいるという。1回目は人に連れられて来て、2回目には1人で来て「今回は借りに来ました」という客も多いようだ。


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“天沢聖司”“月島雫”に出会えるか?

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 貸し出しカードで盛り上がることは多く、筆者もライター仲間数人が客だったことがカード経由で発覚し驚いたことがある。さらに、何冊も読んでいると、有名なアニメスタッフの方の名前もあった。そこで気になったのは、カードを通して「耳すま」的な甘酸っぱい展開が起きているかどうかだ。

 「残念ながら、今のところはないんです。『マンガみたいな展開は簡単には起きないよね〜』と盛り上がることは多いのですが(笑)」と、淡い期待は一瞬で破れた。現実は厳しい。しかし、客同士で「あ、あなたもこれ読んでたんですね」と盛り上がることはあり、会話のキッカケとしては役立っている。これは、通っていればチャンスがあるのか?

 「『耳すま』では、雫が読みそうな本を聖司君は読んでいたんですよね。オススメの本を聞かれたときに、好きな漫画を聞いて好きそうだと思うものを薦めるので、お客さんが借りていく本にある程度、傾向はあると思います」(のんさん)

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 と、嬉しい情報が聞けたので、筆者の貸し出しカードを見てもらうと……「これは男の人が借りている回数が多いですね」とダメ出しをくらってしまった。女子ウケのいいマンガを読まねば! 

 と思うも、店内には最新の話題マンガから、店主推薦の玄人好みのマンガまで多数並んでおり、なかなかその誘惑には勝てない。「図書室」だけに不純な動機はダメよということか。出会いはさておき、マンガを純粋に楽しめる空間として、足を踏み入れてはいかがだろうか?


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店舗情報「bar 図書室」

  • 営業:月〜土 20時〜5時(ブログを要確認)
  • 席数:5
  • 単価:2000円〜
  • 公式ブログ:「図書だより

 営業時間などはブログで確認しよう。席数も少ないため、満席となった場合は、先に入った方から後から来た方に席を譲るなど、飲み屋街ならではのマナーには気をつけたい。

著者紹介

林健太(@gabuken)は、1985年生まれの雑食系フリーライター・カメラマン。コスプレ、鉄道、ガジェット、アニメ、エロなど、ライトなエンタメ系を貪欲に足を使って取材。Webニュースサイトの記事を、単独取材で記事にすることが多い。日刊SPA!の編集業をメインに、R25、日刊サイゾーなどでも活動。


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