筑波大学発のベンチャー企業・ソフトイーサは10月22日、PCの通信記録やソフトウェアの起動記録を見張り、自動的に記録する「パケット警察 for Windows」を無料で公開した。遠隔操作ウイルスによるえん罪事件を受け、ネットユーザーに不安が広がっているため「緊急リリース」。公式サイトのFAQも面白いとネットで話題になっている。
万一、遠隔操作ウイルスに感染し自身のパソコンがリモート操作されたとしても、パケット警察を使っていれば、通信記録などのログを残せるため、無罪を証明したり、真犯人を追跡する有力な証拠として利用できるという。ただし、ログを警察に自動送信する機能などは含まれていない。
パケット警察という名称は「警察のように犯罪を見張る」というイメージで名付けた。公式サイトのFAQでは、先日話題になった時事通信の記事にリンクを張って、「『Visual Studio』という素人が購入することは考えにくい数万円から数十万円以上する専門的なソフト開発ツールを用い、プロの開発者によって開発されました」と説明するなど、ユーモアな記述が満載となっている。
さらには、コンピュータを用いて犯罪を行なっているユーザーが使用した際は、犯罪の様子が記録されてしまうため「このような場合には、ログファイルを警察に提出することは自己にとって不利な結果となる場合がありますのでご留意ください」と親切な警告も。そのためネットでは「FAQがネタすぎる」「真面目そうなソフトなのに説明文に小ネタを挟むとかw」と話題になっていた。
パケット警察の対応OSは、Windows98以降。最新版のWindows 8での利用も可能。詳しい情報はWebサイトで公開している。
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