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縛られた女性が車のトランクに Ford Indiaが不適切な広告に謝罪

縛られて猿ぐつわをつけられた女性を描いたFord Figoの広告が炎上。Fordは謝罪し、「通常の評価プロセスを通さずに作ったもの」と説明。

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 車のトランクに縛られた女性が入れられたイラストを使ったFord Indiaの広告が非難を受け、同社が謝罪した。海外メディアが報じている。


多数のメディアで報じられた

 問題の広告は、Ford Figoのトランクに、縛られて猿ぐつわをつけられた3人の女性が入れられている絵が描かれている。運転席ではイタリアのシルヴィオ・ベルルスコーニ元首相がピースサインをしており、「Figoの広いトランクがあれば心配はいらない」というスローガンが添えられている。似た構図の広告がほかにも2種あり、1つはパリス・ヒルトンが運転席にいてキム・カーダシアンら女性3人がトランクで縛られており、もう1つはマイケル・シューマッハが運転席にいてフェルナンド・アロンソら男性レーサー3人がトランクに入れられているイラストという。

 この広告はFordの承認を受けておらず、実際には使われてはいなかったが、広告を制作したインドの会社のスタッフがネットに掲載したことで批判が巻き起こった。ニュースサイトSlateには「Fordは広告担当幹部を首にするべき」と題した記事が掲載され、ソーシャルメディアでも「信じられないくらいひどい」「不快だ」といった声が上がった。インドで女性に対する性的暴行事件が問題になっていることも批判を高めている。


「Fordは広告担当幹部を首にするべき」とするSlateの記事

 Fordはこの問題について、メディアに謝罪文を送り、問題の広告はFordの規範に反するものだとコメントした。自社のFacebookページに寄せられた批判に対しても、「広告代理店のスタッフが通常の評価プロセスを通さずに作ったもの」と説明し、「この問題を深刻に受け止め、再発防止に取り組んでいる」として謝罪している。

 広告を制作したWPP Groupも、この広告は作るべきではなかったとしてお詫びしている。広告をネットに掲載したのは「適切な監督を受けずに個人レベルで行った行為」としている。

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