5月12日に予定されている「COMIC CITY 大阪94」に黒子のバスケ関連サークルが参加できなくなった。主催者が5月8日付けで「見合わせのお願い」をまとめた緊急のお知らせを掲載した。参加予定だった人々からは、昨秋から続く黒子のバスケ脅迫事件の影響の大きさを嘆く声が上がっている。
COMIC CITY 大阪94は、4月4日に「全ジャンル作品による通常開催」であることを告知し、これまで参加サークルを募ってきた。会場「インテックス大阪」のある地元・住之江警察署の指導のもと「これまでの大阪開催の中で例を見ない自主警備体制」で準備を進めてきたという。
しかし5月7日に住之江署との協議のなかで「実施に際し現実にはかなり厳しい内容」の警備指導があり、来場者への負担や人員増では物理的に解決できない点を考慮した結果、「入場時とサークル荷物の運用に混乱をきたす恐れが極めて高い」と判断した。主催者は参加見合わせの決定に「悲痛かつ断腸の思い」とつづっている。
また住之江署の指導により、COMIC CITY 大阪94以降に大阪会場で開かれる同主催者のイベントに関しても、黒子のバスケ関連サークルは参加の受け付けを見合わせることを決定した。事件が完全解決するまでは、イベントを通常開催しようとすると「広域かつ厳重な警備」が必要となるため――とのことだ。
すでに申し込み済みの場合は、参加費の全額返還か参加作品の変更申請を受け付ける。東京・福岡会場のイベントはとくに制限を設けていない。
昨秋から続いた黒子のバスケ脅迫事件。イベントが中止となったり、関連サークルの参加が見合わせとなるたびに、「またか」と悲しみの声がファンから漏れている。今回のCOMIC CITY 大阪94もギリギリまで通常開催を模索したようだが「さすがに発表が遅すぎる」といった批判の声もネットで上がっていた。事件の早期の完全解決を望みたいところだ。
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同時開催だった他ジャンルのイベントは延期に。