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高橋名人の16連射は無意味? Twitterの指摘に名人が真相を話す

ファミコンの性能的に15回以上無駄でしょ→そんなことなくね?→高橋名人「こういうことです」の流れ。

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 「ファミコンって当時、1秒間に15フレームだったんで高橋名人の1秒間16連射って意味ないんですよ」――こんな指摘がTwitterに投稿され、物議を醸しています。「そんなことはなかったはずだ」といった意見も飛び出し、Togetterにまとめられるなどしていますが、このほど当の高橋名人がブログにその真相を投稿しました。

photophoto Togetterのまとめと、高橋名人のブログ

 端的に結論を説明すると、(1)名人が初めて連射を見せた1985年のゲーム「スターフォース」では15回以上の連射は無理、(2)翌年の「スターソルジャー」では15回以上の連射にも対応していた、ということのようです。これは、5年ほど前に開催されたイベントで名人自らがコメントしていたとのこと。知りませんでした……。

 名人によると、ゲームにおける連射回数の限界値は“コンピューターが1秒間に信号を何回問い合わせるか”で決まってくるそうです。スターフォースの場合は、1秒間に30回の問い合わせを行っていました。ボタンを押していた場合はその信号を返すので、信号が往復するようなイメージとなります。よって、15回以上はボタンを押しても意味がなかった、と名人は話します。

 しかし、名人の連射が人気を博したことで、ゲームの開発者が連射に対応するために信号の問い合わせ回数を増やし、スターソルジャーでは15回以上の連射が可能になりました。そのため、16連射が大いに活用できる敵「ラザロ」も登場しました。

 16連射と銘打った理由としては、「連射の回数を計る機械なんかありませんので、だいたい16連射かなぁと」(高橋名人)。スターソルジャーの時代に名人は17連射も可能だったそうですが、16という数字のコンピュータ的な語呂のよさもあって、16連射で通していたそうです。

 何にせよ、子供の目が輝く速度で名人の指が動いていたことは事実ですね。


5月20日追記

 詳しい人によると、確かに「スターフォース」では問い合わせ回数を1秒間30回までに減らしていたそうです。初期のファミコン(ボタンが四角かったやつ)はボタンの入力精度が悪く、確実に「押した」と判定できるようにあえて問い合わせ回数を減らしていたのではないか、とのこと。これも推測ですが「スターソルジャー」のころには丸ボタン型がすでに主流になっており、より正確に入力判定ができるようになっていたため問い合わせ回数を増やしても問題なかったのではと思われます。


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