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艦これ艦娘“作戦的”プロフィール「バリ島沖海戦」映画にしたら全提督が泣く

10・23アプデで追加ボイスの「朝潮」「大潮」「満潮」に「荒潮」を加えて第8駆逐隊のできあがり。そのキュートな4人組が大活躍というアイドル映画的お話。

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誰かと思ったらやっぱり彼でした

 「朝潮」「大潮」「満潮」「荒潮」は、いずれも朝潮型の駆逐艦だ。太平洋戦争開戦当時、4人ユニットの「第8駆逐隊」を編成していた。1942年1月から第2艦隊第2水雷戦隊という、水雷戦のトップチームに所属していた彼女たちは、マレー、フィリピン、ボルネオの攻略船団を連続して護衛する。お疲れさまー。

艦隊これくしょん的第8駆逐隊のメンバー

 そして、時は西暦1942年2月20日。バリ島攻略部隊を護衛する第8駆逐隊は上陸部隊の揚陸に成功。しかし、航空攻撃で損傷した輸送船を護衛して「満潮」「荒潮」が先に出港。「朝潮」「大潮」と輸送船1隻が残った泊地に、連合軍艦隊が突入してきた。どわー!

 敵艦隊は2グループ。先に突入してきたのは蘭海軍軽巡洋艦「デロイテル」率いる巡洋艦2隻と駆逐艦3隻。2隻の巡洋艦は“通りすがりにちょっと撃った”だけでそのまま遁走する。この攻撃中に戦闘準備を整えた朝潮と大潮は、続いて突入してきた1隻の駆逐艦を砲撃と雷撃で猛攻して撃沈。さらに遅れてやってきた駆逐艦2隻にも砲撃を加えて撃退している。

駆逐艦2隻で軽巡洋艦2隻と駆逐艦3隻を相手にするという圧倒的に不利な状況だったが、連合軍側は意思疎通が満足にできずばらばらにやってきた(写真=左)。朝潮と大潮はばらばらにやってくる敵を各個撃破する(写真=中央)。最後に来た米駆逐艦を撃退した後、行動不能になっていた蘭駆逐艦を撃沈した(写真=右)

 この戦闘の2時間後に突入してきたのが、第2グループの蘭軽巡洋艦「トロンプ」と駆逐艦4隻だ。またまた「大潮」「朝潮」は猛烈な砲撃と雷撃を加えて駆逐艦とトロンプを撃破する。しかし、無茶な突撃で大潮が被弾! その隙に敵艦隊はそのまま走り抜けて逃げ去ろうとするが、そこに立ちふさがるように現れたのが、仲間の危機を聞いて戻ってきた「荒潮」と「満潮」だ。ばばーん!

 逃げる敵艦隊のど真ん中に突入して、これまた激しく砲雷撃を加えた彼女たちによって、「トロンプ」はさらに傷を深めてしまう。しかし、満潮が機関室に被弾して行動不能になったおかげで、連合軍艦隊はなんとか追撃を振り切ることができた。

2時間後にやってきた敵の第2グループは軽巡洋艦1隻に駆逐艦4隻とまたまた圧倒的だったが(写真=左)、大潮は無謀にも突入して駆逐艦1隻を撃破。しかし大潮も被弾して敵を取り逃がすと思った矢先、敵の退路を断つように「荒潮」と「満潮」が戻ってきた!(写真=中央) 荒潮と満潮の砲雷撃で敵巡洋艦を撃破。しかし、伏兵の駆逐艦の砲撃で満潮が行動不能になったおかげで敵はなんとか逃亡する(写真=右)

 駆逐艦2隻+2隻で巡洋艦を含む圧倒的優勢な敵を迎撃して駆逐艦1隻撃沈、巡洋艦1隻駆逐艦1隻撃破という戦果を挙げた第8駆逐隊。特に、大潮は傍若無人な突入で敵撃破したものの自らも深手を負う無謀な戦いぶりだった。その大潮の駆逐艦長が吉川潔海軍中佐。9カ月後に夕立駆逐艦長として第3次ソロモン海戦でも傍若無人に戦う彼であったりする。

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