グルーポンと言えば、2011年に起こった「スカスカおせち問題」が記憶に新しいところ。見本写真と実物があまりにもかけ離れていたために、おせちを購入したお客からクレームが続出。ニュースなどでも大きく取り上げられ、「おせち問題」として社会問題化したりもしました。
そんなグルーポンが「新たなスタートライン」と位置づける、2014年度の事業戦略説明会が行われたのですが、よほど「おせち問題」がトラウマだったのか、なぜかやたらと“O・Se・Chi”推しの内容になっていました。
おせちを乗り越えずして新生グルーポンは成らず?
発表会の前半ではグルーポンのこれまでとこれからについて、根元啓CEOが解説。スライドをめくっていくと……。
突然現れる「おせち問題」の文字。その後も「おせち問題の振り返り」「社内プロセスの改善」と、おせち絡みのスライドが2ページにわたり続きます。
「おせち問題前」「おせち問題後」という単語にクスッとしつつも、それだけ真剣に「おせち問題」について考えていたということが伝わってきます。「おせちを乗り越えずして新生グルーポンは成らず」という言葉が脳裏にふと浮かんだり。
見せてやろう、「夢のおせち」とはどういうものかを――
さらに、新生グルーポンの再出発を飾る第1弾キャンペーンも発表されました。その名も「『夢のおせち』プレゼントキャンペーン」……またおせちか!
今回用意されたのは、各料理界を代表する5人の名シェフが力を合わせて作る、豪華「五段重おせち」。上から順に「日本料理の段」「フランス料理の段」「中国料理の段」「スペイン料理の段」「デザートの段」となっており、各国の一流シェフがおせちがこれ1つで楽しめます。根元CEOによると、「とても値段は付けられない」というほど豪華なもので、キャンペーンではこれが抽選で5人に当たるとのこと。
キャンペーンの詳細については公式サイトからどうぞ。残念ながら今回はおせちの実物こそ見られませんでしたが、おせちにかけるグルーポンの本気っぷりは十分に伝わったのではないでしょうか。ま、まさか今度もスカスカってことはないですよね……!
ちょっとだけ試食もできました
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