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俺のPS4は4Tバイト、ついでにSSDもおごってやったぜ!!速いぜ!! 広いぜ!!(1/3 ページ)

2014年2月22日に発売された「PlayStation 4」だが、HDD容量は500Gバイトと心もとない。そこで内蔵ドライブを換装することにより、高速化と大容量化を目指した。結果はいかに……。

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10年ぶりにAMDのCPUが我が家にやってきた

photo 「PlayStation 4 First Limited Pack with PlayStation Camera」のパッケージ(左)。初回数量限定パックのカバーを外すと、通常版(CUH-1000AA01)のパッケージが現れる(右)。箱はコンパクトだが重量は約4.8キロある

 今回手に入れたPlayStation 4(以下、PS4)は、USB接続のカメラ「PlayStation Camera」とゲームソフト「KNACK」(ナック)が付属した「PlayStation 4 First Limited Pack with PlayStation Camera」だ。いわゆる初回数量限定パックにあたり、KNACKのダウンロードコードとメーカー保証1年に延長保証1年が付与される(計2年)のがポイントで、PlayStation Cameraを省いた「PlayStation 4 First Limited Pack」もラインアップされていた。現在は多くの店で、価格はそのままに初回数量限定パックの特典を省いた「通常版」に切り替わっているようだ。

 ちなみに、カメラを省いた通常版の「CUH-1000AB01」が3万9980円(税別)ですでに発売済みで、カメラ同梱版「CUH-1000AA01」は4月下旬から順次出荷予定(価格は税別で4万3980円)になっている。

 すでにさまざまな場所で語られているが、PS4のCPUにはAMD製の8コアAPU(x86-64 AMD Jagar)が採用されており、PS3以上に華麗なグラフィックスを高速に処理できるのがウリだ。我が家では、2次キャッシュを統合したThunderbirdコアのAthlon 1GHzやスピットファイアことDuron 650MHz以来、ほぼ14年ぶりにAMD製CPU搭載機(PCではなくゲーム機だが)が期せずしてやってきたことになる。

photophoto コントローラーのDUALSHOCK4とUSBカメラ「PlayStation Camera」(写真=左)。初回数量限定パックの特典(写真=右)。KNACKのダウンロートコードと1年間の延長保証が付いてくる

高速化を目指すのか、大容量化を目指すのか

 PS4を目にしてまず思うのは、圧倒的なコンパクトさだ。立て置き時で約53(幅)×275(奥行き)×305(高さ)ミリと、さすがに小型化が進んできたPS3の最新モデル(約60×290×230ミリ)に比べれば一回り大きいが、ラックなどへの収納もすんなりと行える。早速本体を起動し、ゲームなどを楽しんだが、PS3から一新されたインタフェースは直感的な操作が可能で、キビキビとした動作も好印象だ。

 さて、PS4のHDD容量は500Gバイト(初回起動時の空き容量は408Gバイト)と、筆者が2006年に購入したPS3(CECHB00)の20Gバイトと比較して、実に20倍にまで増加している。とはいえ、昨今のゲームはオンライン配信が増え、1タイトルあたりに必要なディスクスペースも増加する一方だ。このFirst Limited Packで用意されているKNACKの場合、約35Gバイトの空き容量が必要になる。

 PS4のウリである動画のアップロード機能では、直近15分のプレイ内容が録画されており15分で約800Mバイトを消費する。それに加え、PS4でオンラインマルチプレイを楽しむには入会が必須となるPlayStation Plusにおいては、定期的に無料でゲームタイトルが配信されるため、これらを楽しむ際もHDDの空き容量は多い方がいい。

 後々に、空き容量がなくなってきたらドライブを換装するというのもありだが、機器の設定情報やセーブデータの移行、ゲームの再インストールなどが大きな手間になる。ならば、最初から大容量のドライブに換装しておいたほうが何かと気が楽だ。

photophoto 旧式PS3とPS4のサイズ比較(写真=左)。最新モデルではPS3もずいぶんと小さくなったが、PS4のコンパクトさも目を引く(写真=右)。PS3は曲線を生かしたデザインだが、PS4はひし形かつ直線的なものになっている

 PlayStation.comのホームページでは、2.5インチで9.5ミリ厚以下、容量は160Gバイト以上のHDDと交換できるとしている。全てのHDDの動作を保証するものではないが、換装自体は容認されている形だ。

 選択肢としては、容量を重視するのであれば容量1Tバイトまたは1.5TバイトのHDD、速度を重視するならSSD、コストパフォーマンスと速度のバランスを取るならば、NAND型フラッシュメモリを内蔵したSSHD(ソリッド・ステート・ハイブリッド・ドライブ)、いわゆるハイブリッドHDDが挙げられる。

 現状、容量1TバイトのハイブリッドHDDとしては、東芝の「MQ01ABD100H」と日本シーゲートの「ST1000LM014」の二択となっており、ともに回転数5400rpmで8Gバイトのフラッシュメモリを搭載する。両モデルの違いは、前者のバッファ容量が32MバイトでメモリタイプがSLC、後者は64MバイトにMLCという部分だ。価格はMQ01ABD100Hが9500円〜1万1000円前後、ST1000LM014が1万1000円〜1万3000円前後となっている。通常の2.5インチ1Tバイトドライブなら、7000円〜8000円で買えることを考えるとやや割高に思えるが、一昔を思い返せば随分と安くなったものだと実感させられる。

 ただ、すでに各所で検証されているように、SSHDの換装による速度アップはシステムの起動時間で数秒程度(ゲームタイトルによっては、ロード時間がかなり短縮される場合もあるようだ)と面白味に欠ける。どうせやるならば、SSDをおごって突き抜けてみようというわけだ。

価格面で500GバイトクラスのSSDを選択

photo CT480M500SSD1のパッケージは至ってシンプルで、中身は7ミリ厚の480GバイトSSDと9.5ミリ厚にするスペーサーだけだ

 とは意気込んでみたものの、先立つものがないという悲しい現実が立ちはだかっていたりする。昔に比べれば安くなったとはいえ、容量1TバイトのSSDで5万円を下回ることはまれで、PS4がもう1台買えてしまう金額はなかなか気軽に出せるものではない。

 次善の策として、標準のHDDと同容量である500Gバイト前後のSSDを探したところ、3万円前後で購入できそうなモデルがいくつか出てきた。日本サムスンの「SSD 840 EVO-ベーシックキット」(500GB-MZ-7TE500B)、東芝製SSDを備えたシー・エフ・デー販売の「CSSD-S6T512NHG5Q」、そしてマイクロンジャパンの「Crucial M500 SSD」シリーズ(T480M500SSD1)だ。

 なお記事作成中に、Crucialブランドから新モデルの「Crucial M550 SSD」シリーズがリリースされたが、M500の上位モデルにあたり、書き込み速度(特に128Gバイトや256Gバイトモデル)の高速化が図られているという。

 PC用に使うのであれば、付属ソフトウェアやケーブルなどの添付品、絶対的な性能などにこだわるところだが、PS4であればそれらは不要であり、入手のしやすさから(M550シリーズもまだ発売されていなかった)今回はCT480M500SSD1を選んだ。

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