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国語辞典「大辞泉」(小学館)の編集部は8月4日、語釈(言葉の意味)を一般募集して正式採用する「あなたの言葉を辞書に載せよう。2014」」キャンペーンの選考結果を発表した。全投稿9073本のうち93本を同辞典のデジタル版などに収録する。
キャンペーンでは、編集部がセレクトした10の言葉「結婚」「青春」「社長」「お金」「涙」「家族」「言葉」「戦争」「前」「イケメン」について、一般から語釈を募集。各6〜12本の計93本を実際に採用した。今月以降、同辞典のデジタル版&アプリに加え、ジャパンナレッジ、コトバンク、goo辞書で順次反映させていく。
同様の企画は昨年10月に初めて実施し、8語に対して6720本の応募があった。今回は東京都三鷹市立第六中学校や埼玉県立所沢高校などが授業の一環として参加していたという。選考結果はもちろん、全投稿は特設サイトで閲覧でき、同編集部は「数千人の日本人が考えた『言葉のいま』を、凝縮して感じ取れる生きた資料でもある」と説明している。
採用語例
- 結婚:互いの「空気」になること。(はるたぬ)/幸せの種を買うこと。咲くか枯れるかは育て方次第。(トクホ)
- 青春:成人が後悔し、中年が懐かしみ、老人が忘れるもの。(TEN-AT)/いきなり始まり、あっという間に終わるが、死ぬまで思い出して楽しめる時代。(たまこ)
- 社長:人にチャンスと言う回数券を配れる人のこと。(花暦)/一番高い所からしか見えない景色がある事を知り、一番高い所からは見えない景色がある事を忘れた者。(トモタロウ)
- お金:人々の幸せをつくり、人々の争いをつくるもの。(kamiyota)
- 涙:生まれた瞬間に流すもの。死んだ瞬間に流されるもの。(かな君)/男がたまに流す涙は、とてもカッコよく見える。その一粒で、時には、惚れてしまうこともある。(つまじ)
- 家族:愛し合っていた妻と、愛しているのに無視する娘と、両想いの犬。(うたまる)
- 言葉:いつも想いより後から出てくるもの。(なつこ)/ときどきナイフ、ときどき包帯。(あるとママ)
- 戦争:歴史に於ける酷い二日酔い。起きた直後は二度と繰り返さないと誓うが、いつか必ず繰り返す。(飲兵衛)
- 前:まだ自分の足跡がない場所。(ちりちり)
- イケメン:満員電車で接近したい人。電車で隣の席に座って寝たふりをして寄り掛かりたい人。(みほくん)/オレ、掃除・洗濯とか料理もできるんだ!って言った時「スゴイ!!」と言われる人。←→ブサメン:同じ発言をした時「フーン」と言われる人(マリ姉)
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使うほど利用可能な回数が減っていき、時間がたつと回数が回復する――「大辞泉」がソーシャルゲームのスタミナシステムのような方式を取り入れた。