「大きさのちがう3つの正方形をならべた形の面積を答えよ」――小学校4年生の算数の問題が簡単そうで意外に難しいとTwitterで話題になっています。
この問題は小学校の宿題なのだそう。小さめの正方形、大きい正方形、中くらいの正方形がくっつけられて並んでいます。正方形の面積を求めるには一辺の長さがわかればいいのですが、この図ではぱっとわかりません。
多くの人が、いちばん小さい正方形の一辺を「x」と置いて解いたようです(中には連立方程式や和差算を使った人も)。しかし、これは小学校4年生の問題。小3の時点で(いわばxの代わりの)「□を使った式」というのは習ってはいるのですが、できるだけ文字や記号は使いたくないものです。
というわけで、中学受験向け学習塾・日能研で1回だけ全国1位をとったことのあるライターが、この問題を解説してみます。ちなみに図はざっくり書きました。
そのままの画像で考えているとわかりにくいので、色をつけてみました。色が同じところは同じ長さ。そして、真ん中の正方形だけを見てみます。こうしてみると、真ん中の正方形の3つの辺の長さを求めることができるのがわかりますね。つまり、「8+25+3=36」。これを3で割って、真ん中の正方形の一辺の長さが「12」であるとわかりました。
あとは単純な引き算。小さい正方形の一辺は「12−8」で4センチ、中くらいの正方形は「12−3」で9センチ。それぞれ面積を求めて「16+144+81」で241平方センチメートルが答えになります。
一度「x」を使うことを覚えると、ついついそっちを使ってしまうもの。みなさん、文字を使わずにこの問題を解けましたか?
(青柳美帆子)
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