タレントのエド・はるみさんが、ネット上の中傷に対して法的手続きを取ることを、法律事務を受任した弁護士事務所「弁護士法人 港国際法律事務所」が明らかにした。
同事務所では発信者情報の開示など、裁判上・裁判外の法的手続き対応を行う。
一部週刊誌で、エドさんが横柄な態度をとり続けたためにテレビ出演が減ったかのように報じられたことをきっかけに、ネット上でエドさんを誹謗(ひぼう)中傷する記事が掲載され、掲示板などでも誹謗する投稿がされ続けていると同事務所の最所義一弁護士は述べている。
同事務所が本人とよしもとに確認したところ、当該記事やネットの投稿が真実であると認められる事実は存在していなかったが、「出所不明の噂話が様々なサイトに転載され、さらに加筆、切り貼りが繰り返されることで、記載の基となった事実自体曖昧なまま、あたかも、その記載が真実であるかのごとく、不特定多数人に認識される状態が続いています」という。こうした誹謗中傷に対し、必要であれば裁判上の手続きをも辞さないとしている。
「エド・はるみ氏は、いわゆるタレントとして活動を行ってきておりますが、タレントであるとの一事をもって、いかなる誹謗中傷に対しても、忍従しなければならないということにはなりえません」と最所弁護士。言論の自由は最大限に保障されなければならないが、言論には責任が伴うものであり、「何ら根拠に基づかない無責任な発言によって、特定人の名誉やプライバシーを侵害する行為が行われている現状をこれ以上放置することはできません」とも述べている。
今年2月にはエドさんが死亡したというデマがTwitterに投稿され、エドさん本人が投稿者を追及したこともあった。
同事務所は以前にもネット上の名誉棄損(きそん)に関わる裁判を担当している。昨年には、ネット上の中傷記事を転載した行為を名誉毀損とする判決が下された裁判で代理人を務めていた。
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