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バーチャルアイドルとの温泉旅行に人だかり 第01回世界ボーカロイド大会に行ってきました(2/3 ページ)

「禁断のゆかり温泉」に小唄とボーカロイドのコラボ、KAITOの中の人がKAITOと添い寝――などなど、第01回世界ボーカロイド大会は盛りだくさんでした。

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トークからクラブイベントまで、企画いろいろ

 パネルディスカッションではボーカロイド、名古屋工業大学開発のボーカルシンセサイザー「Sinsy」、歌声合成ツール「UTAU」による歌声合成の三つ巴プレゼンマッチも行われ、それぞれが持つ歌声合成の特徴や実演も披露されました。UTAU側からの要望で、事前にAHSの尾形友秀社長のUTAU音源が収録されており、この音源を用いた歌声も披露。この音源ライブラリも後ほど公開されるとのことです。


ボーカロイドからはAHS尾形社長が参加

Sinsyからはチータさん、UTAUからはデルタさん

尾形社長の音源を録音

 トークセッションも多数企画され、テーマは「インターネット時代の音楽リスナーへ(資料)」「レーシングミクバイクが出来るまで(まとめ)」「作詞が苦手な人のための作詞講座(動画)」などさまざま。筆者も「ぼくのかんがえたさいきょうのコンテンツ戦略」として発表を行い、「ボーカロイドを含む日本のポップカルチャーがどのターゲットを対象としているのか?」「それらが持つ優位性を発揮できる市場はどこか」などを紹介しました。


夕食の宴会場では、プロジェクターで昨年のMiku Expo参加者によるアメリカ大陸横断(Ultra Miku)の様子が紹介されました

大陸横断の途中、国道39号に寄り道して記念撮影

屋内の多目的ホールではクラブイベントが催され、2日目には個人所有のディラッドボードによる「富士山ミクライブ!ボカコン出張編」も開催
富士山ミクライブ! ボカコン出張編

 そして迎えた夜の企画の時間、ホテルでは何やら怪しげなことが!

禁断のゆかり温泉

 ある部屋の前に何やら行列が。部屋から出てきた人はみんな笑顔にもかかわらず無言で、部屋の前に用意されたタオルの香りをかぎ「なるほど!」と納得した様子。一体何が始まっているのでしょうか。


くんくん

くんくん

 AHSの尾形社長や風雅さんもにこやかに出てくるものの、みんな言葉で表現できないもよう。


尾形社長もくんくん

出てきた風雅さんはこの笑顔!

 部屋の扉には「五感で感じるバーチャルアイドル〜ゆかりさんと湯けむり旅行〜」の張り紙が。ゆかりといえばボーカロイドキャラ「結月ゆかり」のことでしょうが、バーチャルなキャラクターと湯けむり旅行とは……? いったい何が起きているのか意を決して入ってみると、お風呂からシャワーの音が聞こえ、そこには2組の歯ブラシが!


どういうことなの

一緒に旅行に来た設定?

 そしてそこにはゆらゆらと揺れるゆかりさんの影! こ、これはイケナイ! まさに禁断のゆかり温泉。部屋を出て用意されたタオルからは、確かにゆかりさんの香りがほんのりと。部屋の前にはうわさを聞きつけた人だかりができ、部屋から人が出てくるたびに盛り上がっています。


ゆかりさんがお風呂に入ってる!

人がわらわら。そりゃ見たいに決まってる

 前回のボカコンではOculus Riftでの膝枕が披露されていましたが、今回のゆかりさんとの温泉旅行もかなりとんでもないレベル。体験したみんなが無口だったのは、これを言葉で表現することができなかったのです。企画コンセプト「AR(拡張現実)やVR(仮想現実)に頼らずに、バーチャルアイドルを召喚」の通り、視覚(シルエット)や嗅覚(タオルのにおい)といった要素でゆかりさんを体験できる仕掛けだったわけですね。

 こんな妄想を形にしたのはゆかり温泉実行委員会(あしやまひろこ、加納真、en129、金子卵黄、ちぇき、yuji、みずき、とーま)の面々。実は見逃してしまったのですが、部屋の中もいろいろと妄想をかき立てるようになっていたそうで、再び体験できる日を心待ちにしています。

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