ITmedia ガジェット 過去記事一覧
検索
ニュース

等身大のカンバーバッチがお出迎え! 1年ぶりの「パブ・シャーロック・ホームズ」で「SHERLOCK」な一夜を過ごしてきた

早川書房1階の「カフェ クリスティ」で、「パブ・シャーロック・ホームズの帰還」と題したコラボ企画が実施中。貴重なグッズやポスターを展示しているほか、作品や登場人物をテーマにした料理を味わうことができる。

advertisement
夜の神田にひっそりとたたずむ看板
夜の神田にひっそりとたたずむ看板

 2014年夏にオープンし、1時間待ちになるほどの人気を博した「パブ・シャーロック・ホームズ」が、さらなるパワーアップを果たして帰ってきた。その名も「パブ・シャーロック・ホームズの帰還」。

 これは、SFやミステリーなどの老舗で知られる出版社・早川書房と、同社ビル1階で営業している「カフェ クリスティ」とのコラボ企画で、これまでにも「バー・ロング・グッドバイ」「パブ・シャーロック・ホームズ」「PKD酒場」「カフェ エルキュール・ポアロ」「カフェ アルジャーノンに花束を」「居酒屋グイン亭」といった企画を実施しており、今回が第7弾となる。

 店内には、貴重なポスターやグッズを展示しているほか、作品や登場人物をイメージしたコラボメニュー、さらには、ドラマ「SHERLOCK」でベネディクト・カンバーバッチが演じるホームズや、マーティン・フリーマンが演じるジョンの等身大パネルも設置。ホームズのコートを着て記念写真もできる。

 前回は原作がメインだった印象だが、今回はドラマなど映像作品を中心としており、特にドラマのファンにとってはぜひとも足を運んでほしい空間になっている。

ここが、パブシャーロック・ホームズの帰還だ
ここが、パブシャーロック・ホームズの帰還だ

さらに充実したメニュー

 店を訪れたのはまだまだ太陽がまぶしい午後5時。ちょうど夜の部がスタートする時間だ。店頭にはホームズのフィギュアやパネルが並んでいたものの、まずは何か飲まなければ倒れてしまいそうだ。テーブルに通されたので早速メニューを開いてみよう。

メニュー
料理はどれもレストランのシェフが作っているため、味は折り紙つきだ

 昨年は、フードとアルコールを合わせても確か10品ぐらいだったはずだが、さすがに1年間さまざまなコラボ企画を実現してきただけあってメニューが充実している。特に人気だという「エッグ・ベネディクト・カンバーバッチ風」(ギャグか!)と「赤毛連盟サラダ」、そして「メスシリンダー・ビール」を注文した。

 メスシリンダー・ビールといえば、「カゲロウ男」の回でホームズが結婚前夜のジョンを酔い潰れさせないよう、2人でメスシリンダーにビールをそそぎ、量りながら飲んだというのが元ネタ。300ミリリットルと量は多くないのだが、意外と飲みやすく(味だけでなく、容器が手になじむという意味でも)、ホームズたちではないがついつい飲みすぎてしまいそうになる。

「メスシリンダー・ビール」(500円)
「メスシリンダー・ビール」(500円)。容器は販売店から購入した本物。500ミリリットルや1リットルの容器も検討したが、不安定なことと、サーバーからビールをつげないとの理由から断念したという
コースター(全12種)
冷たい飲み物を注文するとオリジナルコースターが手に入る。全12種で、登場人物とその名言がプリントされている

おつまみには「ミックスナッツ」(500円)。ん? この「K.K.K」と書かれた封筒は? 中には種が5つ……。分かる人にはニヤリとしてしまう仕掛けだ

 エッグ・ベネディクトと赤毛連盟サラダは、昨年のコラボ後、カフェ クリスティ地下にある本格レストラン「ラ・リヴィエール」でコースメニューとして出されていたものらしい。コラボ企画終了後も、ファンのためにメニューだけは提供し続けるとは粋な計らいだ。

「赤毛連盟サラダ」(650円)
「赤毛連盟サラダ」(650円)。特製のドレッシングで和えたにんじんを赤毛に見立てている。絶妙な酸味で、にんじんの青臭さは感じなかった
「エッグ・ベネディクト・カンバーバッチ風」(1000円)
「エッグ・ベネディクト・カンバーバッチ風」(1000円)。先ほど盛大にツッコミを入れてしまったが、味は格別
「エッグ・ベネディクト・カンバーバッチ風」(1000円)
とろとろの黄身と塩味のきいたハムの相性は完璧。足を運んだ際にはぜひ食べてもらいたい一品だ

 せっかくなので、カクテルを注文してみる。「シャーロック」や「ピンク色の研究」は昨年もあったので候補から外して、やはりここは「ライヘンバッハ」にしよう。ファンにはおなじみ、『最後の事件』でホームズとその宿敵・モリアーティー教授が落ちて死んだとされる滝(のちにホームズは『空き家の冒険』で復活している)。その名前がライヘンバッハである。

「ライヘンバッハ」(700円)
「ライヘンバッハ」(700円)。ラムの香りと滝をイメージした鮮やかなブルーで夏にぴったりのカクテルに仕上がっている

 取材ということで、昼の部でしか提供していない「ホームズ・アフタヌーンティー・セット」と「ホームズ・パンケーキ・セット」も特別に出してもらった。アフタヌーンティー・セットには、小さめのパフェにオリジナルのイラストがプリントされたマカロンクッキーが付く。パンケーキ・セットは「カフェ アルジャーノンに花束を」のときからの人気メニューで、ココアでかたどったホームズが描かれている。

「ホームズ・アフタヌーンティー・セット」(900円)
「ホームズ・アフタヌーンティー・セット」(900円)。生クリームたっぷりのパフェにフルーツと、かぼちゃなどのドライベジタブルがセットに。本来はここにコーヒーか紅茶が付く
「ホームズ・パンケーキ・セット」(700円)
「ホームズ・パンケーキ・セット」(700円)。小さめだが、生地がもちもちで食べ応えは抜群。ココアの苦みが良いアクセントになっている

コーヒーカップは今回のための特注品

 原作を基にしたクイズも用意されている。昨年のクイズに比べ格段に難しくなっており、担当者も全問正解者は現れないんじゃないかと予想しているとか。われこそはと思う人はぜひ挑戦してみてほしい。

クイズも用意されている
作品を読んでいないと分からない内容。「キーワード検索はもちろん、Googleの画像検索でも難しいんじゃないかな」と担当者

ホームズやジョンと記念撮影はいかが?

 さて、お腹が満たされたところで、今度こそ店内の展示品を見て回ろう。まず目に入るのは、店内奥のガラス窓一面に貼られたポスターだ。これまでに映像化や舞台化されたシャーロック・ホームズ作品のポスターを印刷したもので、何とホームズを演じた全ての俳優を展示しているという。

ガラス面のポスター
眺めてるともう一度作品を見たくなってくる
マット・フリューワー
「シャーロック・ホームズ ボヘミアの醜聞」(2001年)のマット・フリューワー。個人的にはジェレミー・ブレットが一番好き
ロバート・ダウニー・Jr
ロバート・ダウニー・Jr。いまとなっては「アイアンマン」のトニーのイメージの方が強いかも?
レナード・ニモイ
これはレナード・ニモイ? おそらく舞台のチラシだと思われる

 そして、先ほどの写真でチラっと移っていたベネディクト・カンバーバッチとマーティン・フリーマンの等身大パネルがこちら。一人で訪れても、お店のスタッフが写真撮影をしてくれるので大丈夫。せっかくなのでホームズのコートを着ながらの撮影がお勧めだ。

2人の等身大パネル
光の当たり具合によっては結構リアル
ホームズのコート
このコートをまとえば気分は完全にホームズ
壁のポスター
壁には額縁に入ったポスターが並ぶ
シャーロック・ホームズ探偵物語
PARCO劇場で上演された「シャーロック・ホームズ探偵物語」なる舞台のポスターも
アニメ「名探偵ホームズ」
あの宮崎駿さんが監督・演出を務めたアニメ「名探偵ホームズ」。登場人物が擬人化した犬の姿になっているというちょっと変わった作品
ショーケースには、フィギュアなど
ショーケースには、フィギュアなどのホームズグッズが並ぶ。個人のものなので手を触れるのは禁止されている
プレートなどが並ぶ
手前のプレートは四隅に穴が開いているが、正式な使い方は不明とのこと。壁に取り付けるのだろうか
書籍やグッズも販売
書籍やグッズも販売している
書籍やグッズも販売

 今後はホームズに関連したトークショーも予定しており、早ければ8月中旬には早川書房のWebサイトや公式Twitter(@Hayakawashobo)で発表するとのこと。

 記者が訪れたのは、オープンから数日後のことでまだ店内には余裕が見られた。昨年のことを考えるとお盆のころにピークが来る可能性があるので、近くの人は早めに訪れることをお勧めする。

 カフェ クリスティでのコラボ企画の面白いところは期間中に展示が変わったり、メニューが増えたりするところだ。今回もPKD酒場の「デッカ丼」のようなスペシャルメニューが登場する可能性もある。一度行った人も、Twitterなどをチェックしていると良いことがあるかもしれない。

パブ・シャーロック・ホームズの帰還

開催期間:7月31日〜9月30日

営業時間:

平日 昼の部 午後2時〜午後5時 夜の部 午後5時〜午後10時(ラストオーダー午後9時)

土日祝日 午前11時〜午後4時(ラストオーダー午後3時)

場所:カフェ クリスティ(東京都千代田区神田多町2-2)


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る