Twitterで話題沸騰の「手書き時計」が東京で見られる! 東京都美術館の企画展で公開が決定
からくり時計が時刻を手書きするというユニークかつ複雑な作品が、生で鑑賞できるぞ。
アナログ時計が1分ごとに時間を書き記す――Twitterで話題の大学生による卒業制作作品「書き時計」が、2月23日から28日まで東京都美術館(東京都台東区)の「東北芸術工科大学卒業・修了展 東京展」で展示されます。
「書き時計」(正式作品名:Plock)は、山形県山形市にある東北芸術工科大学プロダクトデザイン学科4年生・鈴木完吾さんが手掛けたからくり時計。1分ごとに407個のパーツのからくりが動き出し、中央のボードに書かれた時刻を1分後の時刻に書き換えるというユニークな作品になっています。
研究テーマは「人間がやったら単純なことでも機械がやったら大変なことを、機械にさせたらどうなるか」。アナロク時計とからくり人形の原理を紐解き独自に設計し、昨年4月から構想・研究に約5カ月、制作に4カ月かけて形にしました。同学科の指導教員も、パーツを木製の板から糸のこぎりで切り出した器用さと、研究への熱意と探究心を高く評価。まだ未完成状態で、鈴木さんは今後も研究を継続していく予定です。
2月7日に鈴木さんが作品の動画をTwitterに投稿したところ1時間で1万回以上リツイートされ、テレビなど各メディアが取り上げ話題に。現時点で18万回以上リツイートされるなど今なお注目を集めています。
作品は2月9日〜14日に同大学で実施した「卒業/修了研究・制作展」でも展示されたのですが、鑑賞できなかった県外の人や、テレビやネットで見て気になっていた人から再展示の要望が多く出たため、東京都美術館の企画展でも展示することに。通常は同大学の芸術学部美術科(日本画・洋画・版画・彫刻・工芸・テキスタイル・総合美術)による成果発表展なのですが、特別に鈴木さんの作品も設置されます。
基本的には静止状態での展示となり、鈴木さん本人がからくりを動かすデモンストレーション時間が毎日1時間に1回設けられています。詳しい時間は特設サイトで公開中。「東北芸術工科大学 卒業・修了展 東京展」の開場時間は9時30分から17時30分まで、入場無料です。
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からくりである。