任天堂のゲーム「スプラトゥーン」をVR化(?)した動画がTwitterで話題になっています。えええ、一体どういう技術!?
動画では「スプラトゥーン」を、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)と水鉄砲型コントローラーを使って遊んでいます。ちゃんと頭の動きに合わせて視点も動いていて、パッと見た感じではホントに「スプラトゥーン」がVR対応したように見えます。何よりめちゃくちゃ楽しそう!
動画を投稿したのは、明治大学准教授の橋本直(@kougaku)さん。橋本さんにタネを明かしてもらったところ、実はトリック自体はものすごくシンプルで、単にWii Uゲームパッドを背中に背負っているだけなんだそう。頭の動きに追随していると見せかけて、ホントは体の向きと視点が連動してたんですね。ちなみに水鉄砲のように見えるのは改造したコントローラーで、前後移動やイカ化、ジャンプ、ショットなど一通りの基本操作ができるそう。さらに振動機能もついていて、「引き金を引くと、ダダダダッと振動します」とのことでした。
製作期間は解析や実験を含めて3カ月ほど。Wii Uゲームパッドのジャイロセンサーはハッキングが難しく、最初は頭にWii Uゲームパッドを搭載してみたり、水鉄砲部分に取り付けてみたりしたそうですが、安定性や振動の問題から断念。結局今の「背中に背負う」スタイルになったそうです。
もっと詳しい制作過程や経緯などは近日中に橋本さんのサイト「工学ナビ」内で公開する予定とのことでした。今後実機についてもどこかで展示するそうなので、触ってみたい人は橋本さんのTwitterやサイトをチェックしておくといいかもしれません。
追記
橋本さんのサイト「工学ナビ」で詳細が公開されました。幻となったプロトタイプ1号(HMD側にゲームパッドを取り付けたもの。ヘッドトラッキングはできたが、人間はガンコンを持つとガンコンの方を動かして狙いをつけたくなってしまうことが判明)や、プロトタイプ2号(銃の方にゲームパッドを取り付けてみたが、今度は電動ガンの振動でジャイロが狂ってしまうため断念)についても動画付きで詳しく解説されています。今回Twitterに投稿されたのもまだ「プロトタイプ3号」とのことなので、今後のさらなる進化・改良が楽しみです……!
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