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Googleが現地時間8月9日、Webブラウザ「Chrome」におけるAdobe Flash Playerの利用を削減する方針と具体策を発表した。9月のアップデートでは一部のFlashをブロックし、12月にはデフォルトでHTML5での処理が最優先される。
9月に提供予定の「Chrome 53」では、主にWebページの分析などに用いられるFlashをブロック。この種のFlashは全体の90%以上を占めており、ページの読み込みを遅くする要因になっているという。これを排除し、軽量かつ高速なHTML5に切り替えることで、ページ表示の高速化と携帯端末のバッテリー節約に貢献するのが狙いだ。
さらに12月提供の「Chrome 55」では、HTML5での処理を優先する機能がデフォルトに設定される。Flashが必要なサイトの場合は、初閲覧時にFlashの実行を許可するか否か選択できる仕様になるという。
GoogleはFlashについて、「Webに豊かさとダイナミックさをもたらした」としつつも、より高速でセキュアなHTML5を推奨。Flashからの移行を推進するために、アドビシステムズと密接に協力し続けると述べている。
(沓澤真二)
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