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帝国データバンクが、アニメ制作会社153社の経営実態調査を発表。2006年度以降、平均収入高が大幅に減少しており、2009〜2014年度まで横ばいであることを明らかにしています。
調査対象となったのは元請制作会社68社と、下請を担う85社。過去10年間の平均収入高は14億円超を記録した2006年度をピークに、大きく減少しています。2009〜2014年度までは、同年の約3分の2にあたる10億円前後で推移しています。
収入減少の原因のひとつと見られるのは、ビデオ、DVD販売に依存したビジネスモデルの行き詰まりによるアニメバブル崩壊。また、アジア各国でのアニメ産業の隆盛、海外への外注による産業空洞化などが起きており、業界に厳しい環境が続いているとしています。
その一方、近年は新たなビジネスモデルが登場。ビデオやDVDではなく、Web上で作品を配信する形式が見られるようになり、「ラブライブ!サンシャイン!!」をはじめとした実在の地域を舞台とした作品では、一般企業や自治体が観光資源として活用する動きも。アニメの楽しみ方が多様化していることがうかがえます。
(マッハ・キショ松)
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