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トリップアドバイザー、野生動物や絶滅危惧種と接触する観光ツアーのチケット販売を停止

動物の健康と安全の向上を目的としています。

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 米ニーダムに本社を置く旅行情報サイト「トリップアドバイザー」は10月11日、ゾウ乗りなど、捕獲した野生動物や絶滅危惧種と接触する体験ツアーのチケットを販売停止する方針を発表しました

 同社傘下のツアーサイトの「ビアター」を含め、一部のツアーの予約を直ちに停止。2017年初めまでに新たな方針の実施を完了させるとしています。



 National Geographicの報道によると、この種のツアーは「動物の寿命を縮める心理的、身体的外傷を引き起こす」ほか、「ツアーのためにより多くの野生動物が捕らわれることにつながる」としています。

 予約中止の対象となるのは、象に乗る、イルカと一緒に泳ぐ、トラをなでるなど、利用者が野生生物や絶滅危惧種と物理的な接触をする体験ツアー。ただし、乗馬や動物園のふれあいコーナーといった家畜・飼育動物との触れ合い、動物園や水族館、野生動物保護団体の監督下で行われる触れ合いなどは対象外となります。



 トリップアドバイザーのCEOであるStephen Kaufer氏は「新しい方針は動物の健康と安全を向上させることが目的です」とし、同時に「私たちはさらに動物保護の手助けをしている観光スポットやアトラクションをほめ称えたい」とも述べています。

 これらの取り組みは国連世界観光機関(UNWTO)、太平洋アジア観光協会(PATA)、動物保護団体などと提携して行われんます。World Animal ProtectionのCEO、Steve McIvor氏は「これは野生動物ツアーの終了に向けた重要な一歩でのあり、旅行業界全体に大きな影響を与えることを願っています」としています。

(宮原れい)

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