ドローン会社のオーテル・ロボティクスが感謝祭に合わせ、すてきなクッキング動画を公開しました。調理器具はもちろんドローン。プロペラでジャガイモの皮を吹き飛ばしたりするダイナミックな調理法となっています。ドローンが物流革命だけでなく、料理界にも新風を吹き込もうとしている……?
動画ではまずジャガイモとニンジンの皮をドローンのプロペラで取り除いていくところから開始。ピーラーなどで行う平和な料理とは異なり、ドローンのモーターがうなりを上げて野菜の皮を吹き飛ばしていきます。動画では一貫して優雅なBGMが流れているのがシュール。下ごしらえが済んだら野菜を水が沸騰した鍋に投入します。
次にドローン本体に付けられている「4KウルトラHDカメラモジュール」を取り外し、「フック・モジュール」に付け替えます。「フック・モジュール」にひもを取り付けて、さらにお肉を縛って連結。ドローンはそのままお肉をぶら下げたまま、大空へ向けてまさかのテークオフ。庭先に置かれた鍋の上まで移動したところで緩やかに降下し、ぶら下がったお肉をたっぷり25分間煮込んでいきます。さきほどの野菜は手で鍋に入れてたのに。
お次に先ほどゆでておいた野菜をカットしていきます。まずはニンジン。お次にセロリ。ドローンを片手で操作するのは危険なので、両手でしっかりと持ちましょう。もちろん野菜を固定する余裕がなくなるので、プロペラに切断された野菜はまな板の外へぶっ飛ばされていきます。こんなの絶対おかしいよ……!
下ごしらえが完了したところで、次はドローンのプロペラを取り外し、代わりにミキサーを4つ取り付けます。なるほど、これで4つ同時にボウルの中身がかき混ぜられますね。4つのボウルにパンプキンパイミックス、肉用ソース、ホイップクリーム、ポテトを入れたらスイッチオン。一気にかき混ぜていきます。
ボウルの中身が程よく混ざったところで、中身を別の容器に移し替えていきます。ここで先ほど取り外しておいたプロペラが活躍。プロペラをヘラの代わりにして、お皿に盛り付けていきます。これで洗い物も軽減できちゃいますね。
最後にパンにバターを塗っていきます。ここでもひと工夫。ドローンのカメラ部分にブラシを取り付けて、カメラアングル調整機能を使ってブラシを操作できる状態に。ブラシにバターを染み込ませ、アングル調整機能の絶妙なタッチでパンに塗り込んでいきます。そのパンも無論、ドローンで切り分けます。ここはあえてプロペラは使わずに、胴体部分をうまく工夫して、ナイフのように切断していきます。
最後にパンをさっきの料理に盛り付ければ……完成! 残念過ぎる見た目の料理が完成すると、動画には「オーテル・ロボティクスのドローンは調理器具としてはいまいち。でも4KウルトラHD撮影には最適です」のテロップが表示され、ドローン撮影された大自然の映像が流れ始めました。な、なんという茶番……! やはり本当に調理器具としての用途をアピールする意図はなく、ドローン本来の飛行や撮影の機能を宣伝する動画でした。
なお、メーカーはドローンを使った調理について「面倒なことになるのでまねしないでください」と注意喚起しつつも、「調理に使用したドローンは翌日も完璧に動作しました」と自社ドローンの性能をアピールしています。
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