「スター・ウォーズ」に登場する宇宙船「ミレニアム・ファルコン」のプラモデルを磁気浮上装置を駆使してテークオフさせてしまった猛者が現れました。ほんとに浮いてる!
制作したのはプロモデラーのハナキマサトシさん。プラモデル内部に強力な磁石を仕込み、土台の磁気浮上装置との反発で浮遊させることに成功しました。また、本体には無線給電装置も組み込まれており、「台座に近づけると機体のエンジンが光る」というギミックも搭載しています。
制作された1/72サイズのプラモデルは、通常市販されている磁気浮上装置では飛ばすのが困難でした。そこでハナキさんは磁気浮上装置メーカーCrealevの日本代理店・ワイアードゲートに協力を依頼し、高性能な磁気浮上装置を提供してもらうことに成功。2カ月間の制作期間を経て、無事完成しました。ファルコン号を絶対飛ばしてやるという執念を感じます。
ハナキさんによると、浮遊させるに当たって特に難しかったのは機体のバランス調整だったそうです。少しでもバランスが崩れるとうまく回転しないため、内部の重りを微調整しながら機体が水平になるよう仕上げていったとのこと。また、無線給電装置は原理がIHと同じなため、そのままだと本体内部の金属部分を加熱してしまい、オーバーヒートしてしまいます。これを回避するため、ヒートシンクを貼ったり、コイル径を変えるなどの調整も重ねていきました。
実はハナキさんは2015年末にも、一回り小さい1/144サイズのミレニアム・ファルコンを作っていました。しかしその際は15ミリ程度しか浮かばず、よく見ないと飛んでいることが分かりませんでした。「どうせリベンジするなら一回り大きな1/72サイズで」というのが今回全力投球する動機となったようです。
なお浮遊するミレニアム・ファルコンは現在、世田谷区にある二子玉川蔦屋家電の2階「スター・ウォーズ展示ブース」で展示中。12月17日までの展示予定となっています。
画像提供:ハナキマサトシ(@HanakiMasatoshi)さん
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 鳥だ! 飛行機だ! いや、R2-D2だ! 頭に組み込んだドローンで空を飛ぶR2-D2を作った人あらわる
ものすごいクオリティの高さ。 - 「銀河系最速のガラクタ」内で負傷したハリソン・フォード 製作会社に2億円の支払い命令
ミレニアム・ファルコン内での悲劇。 - ぼく、R2-ドラ2! スターウォーズのプラモを「ドラえもん」と「のび太」に魔改造した猛者あらわる
謎のシンクロ率。 - Googleが映画「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」公開にノリノリすぎてGmailをはじめGoogleマップ、YouTube、Chromeなどにいろいろ仕込む
フォースと共にあらんことを。 - 高級不動産ブランドが「スターウォーズ部屋」のある豪邸を販売中 価格は約18億円
フォトギャラリーを見るだけでも震える。