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ヘドバンできる“柵”もある! メニューがバンド名、レアポスター・音源も満載の「バンギャカフェ」に行ってきた(2/2 ページ)

地方のバンギャの居場所を作ることを目指して誕生した「バンギャcafe&Var“Raffine”」。そこにはオーナーが20年以上かけて集めたコレクションや非常に良い柵があった。

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 [島]さんがRaffineをオープンさせた当初、目標にしていたのは「ぼっちのバンギャさんがバンギャ友達を作れる場所」にすること。オープンから2年たった今、その目標はかなえられているそうだ。

 「近所にライブハウスのDRUMBe-0があるので、ライブの前後に来てバンドやライブについて語り合ったり、ぼっちで来て好きなバンドの話で意気投合して友達になる、という方が多いです。大分でライブがある日は、僕も店を閉めてライブに行っちゃいます(笑)。そして、ライブから帰ってきたら再び店を開け、みんなでライブの感想を語り合う、なんてこともしばしば。ここで出会ったお客さん同士で『このバンドのライブ行こうよ』『じゃあ私、チケット取るよ』といった会話もよくあります」([島]さん)

 バンドマンも打ち合わせに使ったり、偶然居合わせたバンギャにライブの宣伝をしたりと、両者にとってとても良い場となっているとのこと。「V系を全然知らない人がバンギャの友達と一緒に来た際は、他のお客さんも一緒になってオススメのバンドを教えるので、V系を好きになって帰ることもありますね」


オーナーの[島]さん。キッチンにはDJブースも設置

 この日も常連さんが来ていたので、常連さんと[島]さんのV系トークに筆者も参加。V系を知らない人から「最近のオススメバンドを教えて」と言われることが多いので、どんなバンドならばドン引きされずに受け入れてもらえるかについて語り合った。男性ならばコドモドラゴンやDADAROMAといった激しめのバンド、女性ならLIPHLICHだと外さないという結果に。このように、常連さんだけでなく、初めて来た人でも受け入れてもらえる温かさがRaffineにはあると感じた。

 帰り際に渡されたのがポイントカード。このポイントカードは、通うたびにバンギャとしてのランクが上がっていく仕組みだ。最初は「パンピ」(V系を知らない人を指す「一般ピープル」というバンギャ用語)、次が新規、2枚目は「常連」、3枚目は「遠征」(全国ツアーなどで地方まで遠征に行くこと)、「全通」(好きなバンドのライブの全公演に行くこと)、「仕切り」(ファンをまとめる役の人。トラブルが起こりがちなので禁止しているバンドも多い)、「カリスマ」、「神ギャ」と続く。

 「お客さんたちには『パンピじゃないんだから3回は来てね』と言ってますね」([島]さん)

ポイントカード
通うたびにランクが上がる

 地方のバンギャさんのよりどころとなっているRaffine。都心のバンギャさんもツアー遠征などで大分を訪れる際は、ぜひRaffineでバンド名のメニューを食べ、ヘドバンをかましてほしい。

ポスターや色紙、写真も

九州バンドの音源の販売も。右上にある音源の黒乃うさぎさんはRaffineでインストアイベントや1日店長のイベントを行ったとのこと

ライブの予定やチケット情報などを書き込めてバンギャさんに大人気の「バンギャル手帳」も店内のレンタルボックスで販売

大分県大分市金池町2-1-7ETビル2F

097-576-9906

営業時間:暫定13時〜24時

Twitter:@RaffineC


姫野ケイ

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