NHKがYouTube上に公開した動画「プロファイリング昔話『さるかに合戦』」がカオスです。事件の調査を行うときのように、証言を頼りに童話「さるかに合戦」の展開を追っていく内容。だいたい合ってる……っていいのだろうか、これ。
ネット上で短編動画の人気を競う企画「ネットで決戦!#(笑)動画作ってみた」の第2回戦エントリー作品。「証言だけをヒントに昔話を再現できるのか」というコンセプトのもと、言語的な情報から「さるかに合戦」を3DCGで映像化しているのですが、次から次へと勘違いを重ね、わけの分からない物語になっています。
そもそも「さるかに合戦」に登場するさる、かに、うす、牛糞などをむりやり人間のような形状に再現してしまったのが、あまりにも致命的。そのせいで「全身を覆う茶褐色の毛(さる)」「五対の脚。一対ははさみ脚(かに)」「大型で四足歩行の角のある動物の肛門から出てくる(牛糞)」といった特徴を持つキャラクターたちが、まるで“超人的な身体能力を持ったカラフルなおっさん”のように表現されています。証言だけを頼りにした結果、この童話には人間は出てこないという説明しなくても分かるようなポイントが抜け落ちてしまったようです。
最終的には、全身に火をまといながら上空から高速で落下してきたうすと衝突して、さるが死亡。かにのかたきを討つことに成功し、めでたし、めでたしのハッピーエンドを迎えます。合っているような、合っていないような……。
制作者である映像・広告クリエイターの藤井亮さんは、第1回戦に「ストップ!恋愛 ゼッタイダメ」で出場しています(関連記事)。空から女性が落下してくる、お互いの人格が入れ替わるなどのきっかけで恋に落ちると「幻覚作用で、その人しか見えなくなる」「手足が震える(会いたくて)」といった症状が現れ、危険だと解説。こちらの作品もカオスです。
(マッハ・キショ松)
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