「パインアメは、吹いても鳴らないのです……」と公式アカウント(@pain_ame)が衝撃の事実を告白して以来「パインアメは鳴らない」ことが通説となっていました。ところが、プロのオーケストラ奏者たちがパインアメを鳴らす「#パインアメチャレンジ」に次々と挑戦し、パインアメを鳴らすことに成功しました。
パインアメが「3月31日、オーケストラの日です」とつぶやいたことに、日本フィル(@Japanphil)や神奈川フィル(@kanagawaphil)などプロのオーケストラが反応。このやりとりが縁でパインアメが「プロの方なら鳴らせるのでは」とツイートします。早速、日本フィル、神奈川フィル、仙台フィル(@sendaiphil)が反応し、楽団員へのパインアメ配給が開始されました。
最初のチャレンジャーとなったのは、神奈川フィル副指揮者阿部未来氏。中学高校時代にはトロンボーン経験もある同氏でしたが、音を鳴らすことはできず神奈川フィルの「やっぱりダメでした」というツイートに一時は「やっぱ鳴らない」という結論に至りました。
しかし、たまたま手元にパインアメを持っていた仙台フィルのホルン奏者大野晃平氏が鳴らすことに成功します。音の出し方はホルンを含む金管楽器での原理と同様、唇を振動させて出す方法です。ただし、かなりアメをなめてからの成功でした。
ホルンを吹ける筆者も密かにチャレンジしてみましたが、これは出そうで出ない。ホルンのマウスピースと比べると外径はさほど変わらないのですが、内径が小さすぎるんです。内径で音を出すことが本当に難しい。なめて内径を大きくしようとしましたが、気づいたらなめ終わってました。おいしいですね。パインアメ。
しかし、さすがはプロ。その後、次々とパインアメ金管奏法チャレンジの成功者が現れます。吹奏楽団であるブリッツフィル(@Blitz_winds)のトランペット奏者柴山貴生氏、続いて神奈川フィルに賛助出演していた仙台フィルのホルン奏者溝根伸吾氏と神奈川フィル首席ホルン奏者の豊田実加氏の動画が掲載されます。豊田氏はさすが首席という雑音のないきれいな音……と思いきや口で「うー」と言ってしまっています。
パインアメチャレンジは関西にも飛び火。大阪フィルのホルントップ奏者の高橋将純氏が挑戦し成功します。どんどんいい音色で音が出るようになってきました。
ホルン、トランペットなど小さいマウスピースの奏者が有利なのかと思われましたが、関西フィルからは金管最低音担当のチューバ奏者である吉野竜城氏が音階を吹くことに成功。パインアメアンサンブルが聞ける日も遠くない!
一方、ブリッツフィルではパインアメフルート奏法が開発されていました。フルートの奏法はビール瓶の口で音を出すときに似ています。唇の下にパインアメを当てる奏法でクラリネット奏者の渡邊一毅氏が音を出すことに成功しました。
その後本業フルート奏者の大塚恵里香氏もチャレンジ。超音波のような高い音が出ました!
そして、謎奏法でかすかに音を出したのが日本フィル。手を使わずに口の中に入れて吹く方法でかすかに音を出すことに成功しました。この奏法なら手がべとつかないので魅力的です。
盛り上がりを見せたパインアメチャレンジ。鳴らないはずのパインアメを鳴らしてしまうプロはやっぱりすごかった!
(高橋ホイコ)
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