「不法投棄を見つけ ★すみやかに通報し 抽選で沖縄旅行に行こう!!」――大阪府和泉市の国道で発見されたワクワクする不法投棄取り締まり看板が注目を集めています。
Twitterユーザーのゴンザレスおじさん(@gonzarez_dh)が、「これほどワクワクする不法投棄取締り看板みたことない」というコメントと共に看板の写真を投稿。この投稿は現在までに3万8000以上のリツイートを集めています。確かに、沖縄旅行と聞いたらワクワクしながら通報してしまいそうです。
看板に書かれた電話番号の下には、「和泉市父鬼町内会」という表記が。沖縄旅行の抽選を同町内会が行っているということのようです。看板設置の経緯や、これまでの当選人数などについて取材するため、早速看板の番号に電話をかけてみました。すると、受話器の向こうからなぜか困惑気味な声が。「先日から同様のお電話を何件もいただいていますが、看板の件は町内会の会長が担当なんです。ここでは仲介をしているだけで、詳しいお話は分かりません。主人がもう少し詳しく把握しておりますので、後ほど折り返しいたします」。
どうやら看板に書かれていた番号は町内会への直通番号ではなく、仲介人への番号だったようです。ツイートが大きな話題となったせいで民家に大量の着信が押し寄せてしまったのであれば、ちょっと気の毒すぎる……。申し訳ない気持ちで連絡を待っていると、間もなく折り返しの電話がかかってきました。
「もしもし、和泉警察です」――ねとらぼが通報されてしまった!? ワクワクとは程遠い展開に混乱していると、電話口で和泉警察の担当者から看板の説明がありました。なんでも不法投棄を撲滅するため、10年ほど前から町内会と和泉警察署南横山駐在所が連携して行っていたキャンペーンらしく、同駐在所が仲介を行っていたとのこと。看板に書かれていたのも駐在所の番号だったようです。ねとらぼが取材の電話をかけた際はたまたま警察関係者が出払っており、住み込みのご家族の方が電話に出られた様子。抽選の詳細は町内会の会長が知っているものの、会長の連絡先は個人情報に当たるため教えられないとのことでした。
駐在所への取材では、キャンペーンが現在も行われているものなのか、これまでに当選者はいたのか、どの程度の頻度で通報が来ていたのかなどの情報は教えてもらえませんでした。ねとらぼ編集部では駐在所を通じて会長への取材を申し込んでいますが、現在までに連絡は取れていません。
駐在所では不法投棄に関する通報があれば対応をしているものの、大量の電話への対応は難しくなっており、可能であれば電話番号をこれ以上Web上で拡散してほしくないようでした。また、看板の表記が町内会直通の番号であるかのように誤解を与える可能性があることから、近々表現を変更する予定があるそうです。
なお、和泉市にも取材を行いましたが、看板の存在は把握しているものの、やはり町内会が担当しているものなので詳細は分からないとのことでした。
画像提供:ゴンザレスおじさん(@gonzarez_dh)さん
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