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やしろあずきの調査―― 中二病って本当に中学2年生で発症するの? 現役中学教師に聞いてみた!(後編)(2/4 ページ)

ついに火を噴くやしろあずきの中二病時代の遺物。

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やしろあずきの調査

「あ、見せてもらう前に……やしろさんは自分をどの種類の中二病だったと思ってるんですか?」



やしろあずきの調査

真性型ですね。それも重度の」



やしろあずきの調査

「なるほど……でも真性型は本当にその道を極めてるみたいな人しかいないですからね……なかなか真性だと認めるのは難しいというか……」



やしろあずきの調査

「あ、これが僕が中学生のころの写真です」



やしろあずきの調査

やしろあずきの調査

はい。重度の真性型ですね



やしろあずきの調査

判断早ッ!!!!



やしろあずきの調査

「重度の真性型だと思います」



やしろあずきの調査

「なんで2回言ったんですか!!! そんな、まだ服装しか見せてないのに! これだけじゃ判断材料として足りないんじゃないですか?」



やしろあずきの調査

「いえ、前も言った通り、真性の人は内なる中二病を外に思いっきり出しちゃうのが特徴でして……それはもちろん服装にも当てはまるわけで。それにしてもこの服装は……クフゥッ」



やしろあずきの調査

「笑わないでくださいよ! 恥ずかしくなってきた……」



やしろあずきの調査

「いや、恥ずかしがることはないんですよ。みんな誰もが中二病ですから……フフッ……でも良いですね……服装が……なんというか悪魔みたいな……これ、やっぱり自分の中で設定とかあったんですか? 悪魔の生まれ変わりとか……」



やしろあずきの調査

「ルシフェルです……」



やしろあずきの調査

「え?」



やしろあずきの調査

「堕天使ルシフェルの生まれ変わりだと思っていました……」



やしろあずきの調査

やしろあずきの調査

「ンヒーーーーッハハハハッ……く、口癖というか、決めぜりふとかもあったんですか?」



やしろあずきの調査

「(めちゃくちゃ笑ってくるなこの人……)……決めぜりふ……というか当時よく言ってた言葉は眠りたまえ、闇の奥底に。……ですね」



やしろあずきの調査

やしろあずきの調査

ンハハハハハハハハッハ!!!!!



やしろあずきの調査

もうダメ!! ダメです!! 次!! まだ持ってきたものあるんですから!!」



やしろあずきの調査

「ま、まだあるんですか……あー面白かった……」



やしろあずきの調査

「もう写真は最後に出せばよかったですよ……ええとですね、これは中学時代に使っていたノートですね」



やしろあずきの調査

「ノート」



やしろあずきの調査

やしろあずきの調査

うわっ



やしろあずきの調査

うわってアンタ



やしろあずきの調査

「うーんなるほど……これはなかなか……なかなかですね……結構なパンチ力が……」



やしろあずきの調査

「あ、それとこれが光聖の書黒の書ですね」



やしろあずきの調査

やしろあずきの調査

そんなあっさりRPGの最重要アイテムみたいな名前のものを出されても困る



やしろあずきの調査

「持ってきたのはこれぐらいなんですが……一応中身も見ます?」



やしろあずきの調査

やしろあずきの調査

「もうこれだけでも十分なんだけど……でも気になるからちょっと……」



やしろあずきの調査

「OKです!! じゃあいきますね!」



やしろあずきの調査

「(見てほしいのかこいつ……?)」



やしろあずきの調査

「最初にお見せしたダークノートの中身から……これがキングダム・ヘル・ヘルドラゴニアです!」



やしろあずきの調査

やしろあずきの調査

やしろあずきの調査

「強そうですね……主に地獄が名前に2個ついてるところとかが



やしろあずきの調査

「何でも数は多い方がいいに決まってるじゃないですか」



やしろあずきの調査

若き日の自分のミスを認めてください



やしろあずきの調査

「そしてこれがフルメタル殺人マシーン



やしろあずきの調査

やしろあずきの調査

名前が物騒すぎる



やしろあずきの調査

「もろにドラ●エに影響を受けていることが分かりますね。さて、それでは次は光聖の書から……漆黒のダークデーモンデスラッシャーです」



やしろあずきの調査

やしろあずきの調査

「あの、ものすごく闇系のネーミングなんですがこれ光聖の書じゃないんですか?」



やしろあずきの調査

「光の中にも闇は生まれる……そういうことじゃぁないでしょうか。当時の僕が伝えたかったことは」



やしろあずきの調査

「そういう屁理屈で返してくる子ども最近多いんですよね」



やしろあずきの調査

「ごめんなさい。では最後に黒の書から深淵の覇者デスタークですね。こいつはラスボスみたいな感じを想定して描いた記憶があります」



やしろあずきの調査

やしろあずきの調査

ラスボス、下半身と左腕あたりが吹き飛んでるけど大丈夫ですか?



やしろあずきの調査

「子どもはほら、飽きるのが早いから……まあ、見せれるのはこれぐらいですかね。他にもあるんですが、大阪でやったトークショーでお客さんに全部ばらまいてしまって」



やしろあずきの調査

「なんでそんな地獄みたいなイベントを……」



やしろあずきの調査

「さて、先生どうでしょう! ここまでいろいろ見てもらった上であらためて僕はどのタイプの中二病だったか診断してください!! さあ!」



やしろあずきの調査

いや、もう最初と変わらず普通に重度の真性型ですね



やしろあずきの調査

「そうですか……」



やしろあずきの調査

「あ、変えたほうがよかったですか? じゃあ超絶望級の真性型で」



やしろあずきの調査

「先生ダン●ンロ●パ好きでしょ」



やしろあずきの調査

「はい? 何ですかそれ」



やしろあずきの調査

「……まあいいです。僕が真性型だってことは自分でもよく分かってましたから……ただ、僕が聞きたいのはアレです! 僕と同じぐらいの症状の中二病の子を先生が今まで見たことあるかなんですよ!!!」



やしろあずきの調査

「ああ、そういえばそう言っていましたね」



やしろあずきの調査

「ぶっちゃけてどうですか? 今まで色んな人に自分の中二病時代の話はしてきたんですが、ここまで酷かった人は見たことがなくて……これで現役の中学教師までもが見たことないなんてことになったらもう僕は真性型中二病のレジェンドを名乗ってもいい気がしてきました」



やしろあずきの調査

「そうですね、素晴らしい称号を手にする直前で申し訳ないんですが……やしろさんぐらいの症状の子は、普通にいましたよ



やしろあずきの調査

やしろあずきの調査

「え……いるんですか」



やしろあずきの調査

「はい。います」



やしろあずきの調査

「いるんですか…………」



やしろあずきの調査

「なんで残念そうなんだ……前に話した通り、中学生なんて中二病は基本的に全員に発症するものですから、そうやって中二病の心を自分の心の中に留めておけず、外見や行動にもモロに症状が表れてしまうハイレベルな子は多くはないけどそれなりにいましたよ」



やしろあずきの調査

「ダークノートみたいな黒歴史ノートを作ってたり……?」



やしろあずきの調査

「いました」



やしろあずきの調査

「意味もなく十字架を描きたがったり……?」



やしろあずきの調査

「いました」



やしろあずきの調査

「道に落ちてるカラスの羽を拾って身体中に貼り付け堕天使になった気分を味わったり……?」



やしろあずきの調査

「いたんじゃないでしょうか……そんなことやってたんですか……怖……」



やしろあずきの調査

「そうか……いたんだ……なんか……なんかスッっとしたというか……なんか……救われた気がする。中学時代からずっと心にのしかかってた何かから……」



やしろあずきの調査

「程度の差はあっても、自分はどこかが特別な人間だと思い込もうとする中二病の本質は同じだと思います。やしろさんだけが異常ってわけでは……うーん、そうですね。異常ってわけではないです」



やしろあずきの調査

「なんでちょっと迷ったの?」



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