伝統を守りつつ変化する――ディズニー観が変わるイベント「D23 Expo 2017」を見てきた（4/4 ページ）

「スター・ウォーズ」の新エリアに波紋を呼んだ「カリブの海賊」の変更、変化を続けるディズニーをイベント「D23 Expo 2017」で見てきました。

次はD23 Expo “Japan” 2018

　その他にも、新たなアトラクションの計画や、まだタイトルすらないピクサー新作、驚くようなグッズ群など、たくさんの発表があったイベントでした。

　しかし、1点だけほとんど触れられなかった場所があります。それは「日本」。その理由は、このD23 Expoがアメリカ以外で開催される唯一の場所だからです。

　日本では2018年2月に「D23 Expo Japan 2018」が、東京ディズニーリゾート近辺で開催されることが決定しています。ここでは、35周年を目前に控えた東京ディズニーリゾートの新たな姿や、ここでしか見られない映画の特別シーン、さらには「美女と野獣」「アラジン」「ノートルダムの鐘」などの音楽を作り出した、アラン・メンケンによるコンサートも予定されています。

　ディズニーというと、日本ではどうしてもミッキーなどのキャラクターだったり、夢や魔法や冒険といったファンタジーな印象が強いと思います。しかし、D23 Expo 2017を体験すると、テレビやケーブルなどのメディアネットワーク、映画スタジオを多数抱え、IP（知的財産）を映画、テレビ、グッズ、テーマパークに展開する一大メディア企業であることが分かります。そういった「ビジネス視点」でディズニーを捉えると、魔法を技術で実現し、家族を楽しませることに真っ正面から勝負する企業の姿が見えます。これからも“ファミリーエンターテインメント”という魔法をかける企業「ディズニー」に注目してみてはいかがでしょうか。

D23 Expo 2017＆最新のディズニーランド・リゾートをフォトレポートで！

　D23 Expo 2017の会場で見つけたものや、すぐ隣のディズニーランド・リゾートに新たに登場したアトラクションなどフォトレポートでお送りします。

D23 Expo 2017では、海賊をテーマにした展示「A Pirate’s Life for Me: Disney’s Rascals, Scoundrels and Really Bad Eggs」を開催。映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」や、「ピーター・パン」などの貴重なアイテムが多数展示されていました

貴重な展示に加えてなんと海賊ミッキーが登場。これはVIPパーティー参加者だけのサプライズでした

マーベルブースでは2018年に公開予定の「ブラック・パンサー」衣装が登場

ウォルト・ディズニー社のCEO、ボブ・アイガー氏。初日にはディズニーの世界に多大な貢献をした方に贈られる「ディズニー・レジェンド」授与式がありました

マーベル映画にカメオ出演することでも有名、マーベルヒーローの生みの親、スタン・リー氏もディズニー・レジェンドを授与されました

当日サプライズでディズニー・レジェンド授与が発表されたウーピー・ゴールドバーグ氏

実は日本の方もディズニーレジェンドを授与された方がいます。加賀見俊夫さんは東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドの代表取締役会長（兼）CEOです

ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオのブースも大にぎわい

アナと雪の女王の短編「Olaf’s Frozen Adventure」も発表されました。オラフと一緒に写真が撮れます

カーズに登場した新キャラクターたちも

フロリダ、ウォルト・ディズニー・ワールドの古い写真に写るこの少年。実は映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」に登場するピーター・クイル（スター・ロード）です

D23 Expo 2017ではパネルディスカッションも開催。このパネルでは、パーク内のアナウンスやキャラクターの声を担当する人を集めた「Voices of Disney Parks」。顔は分からなくても、そのしゃべり方でアトラクションや風景が浮かんで大変興味深い内容でした。一番左の方はディズニーランドのアナウンスを、その隣の女性はディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーのアナウンスを担当されていて、実生活ではご夫婦だったりします