女性客限定プロレス興行「BOYZ」がアツい! イケメンレスラーがダンス・コスプレ・生写真など常識を覆したパフォーマンスで“プ女子”が熱視線
ビアちゃんも参戦するDDTがすんごいことをやっていた。
試合を行うのは選ばれたイケメンレスラー。観客は女性のみ。そんなプロレス興行が注目を集めています。興行を行うプロレス団体「DDTプロレスリング」(DDTプロレス)と試合に出場する選手に見どころを聞きました。
エンターテインメント性の高い”文化系プロレス”を展開し、人気を博しているDDTプロレス。9月22日にはDDTプロレスがサイバーエージェントのグループ会社となるなど話題を呼んでいます。
そんなDDTプロレスのなかでも異色の興行といわれているのがイケメンレスラー勢ぞろいの「BOYZ」です。毎回興行のたびにチケットはほぼ売り切れ、会場は女性で満員となります。次回の興行となる10月30日新宿FACE大会を前に、広報の今林久弥さんとDDTの”ザ・フューチャー”と呼ばれる、若きチャンピオン・竹下幸之介選手を取材しました。
女性限定興行はなぜ生まれた?
――どうして女性限定の興行をはじめたのでしょうか。
広報・今林さん(以下、敬称略):15年ほど前から通常興行においてレディースシートを設けてきました。「低価格で気軽に観戦に来てもらえるように」と女性客の増加を狙ってきたこともあり、DDTは他のプロレス団体と比べて女性のお客さまが多い団体なんです。それが功を奏して今では来場者の男女比は半々に、ファンクラブ会員は6:4で女性が多くなりました。それでも、なかなか「女性だけではプロレス観戦に行きづらい」イメージをぬぐえず、ハードルは高い。またたとえ観戦に行ったとしても、声を出して応援をしにくいという状況がありました。そこでより楽しんでもらえる興行をと女性限定興行を始めたのです。
――それが「BOYZ」のはじまりなんですね。
今林:今では不定期ながら、大体3カ月に1度のペースで開催しており、チケットの価格も通常の興行に比べて抑えています。
――お客さんの層はどういう感じでしょうか。
今林:20代〜40代以上と幅広い客層の女性に来ていただいています。「BOYZ」だと女性が女性を誘いやすいようで、初めてのプロレス観戦という女性も多いですね。それがきっかけで通常興行に来るようになって、ファンになったという方も多いようです。
――通常の興行とはどういった違いはあるのでしょうか。
今林:通常興行とは全く違いますね。ダンス・コスプレ・生写真の販売など、毎回通常の興行ではあり得ないことばかりをやっています。特に限定ではありますが「BOYZ名物リング上での記念写真」の撮影券は人気で、あっという間に売り切れてしまいます。前回は「壁ドン」ならぬ、リングの鉄柱を使った「鉄柱ドン!写真」が大好評でした。また観客が事前に選手の勝敗を当てるイベント「TOTOくじ」もあって、正解するとお気に入りの選手とのツーショット写真をプレゼントしています。
――アイドルイベントみたいですね。
今林:試合内容も通常とは違います。団体の中には選手のユニットがあって、なかなかその枠を超えて試合が組まれることは無いんですよ。でも「BOYZ」では気にせずにそれができますので、普段見られない試合もあり、プロレスマニアでも楽しめます。
――イケメンだけが出場できる、とのことですがどうやって選ぶのでしょう。
今林:女性人気が高いレスラーを選んだらそうなった(イケメンがそろった)というか……。「BOYZ」ではとにかく女性に生でプロレスを見てもらうきっかけにしたいという思いからあえて分かりやすくイケメンをそろえていますが、女性は本来、顔で選手を応援しているということは少ないみたいですが。まずはアイドルのコンサートを見る感覚で来てほしいですね。
非日常すぎて恥ずかしい。でも試合は新鮮
長い手足と鍛え上げられた筋肉が眩しい竹下選手はシャイな22歳。「BOYZ」は慣れないと話しながらも、その魅力について語ってくれました。
――「BOYZ」で試合をする、というのはどんな感じでしょうか。
竹下選手:(普段の試合とは)全く違いますね。別物です。僕はキャーキャー言われ慣れてないから(苦笑)。何回出ても慣れないですが、歓声が上がるともちろんうれしいはうれしいです。
――試合前はどんな心境になりますか。
竹下選手:前日は憂鬱になりますよ。他の選手がキャーキャー言われているのに、自分に声援がなかったらと思うとそれもまた心配で……。慣れません。
――KOD無差別級シングル(DDTでの最高位)現チャンピオンが弱気ですね。
竹下選手:試合の前に毎回、コスプレでの入場式があるんですが、それが一番苦手です。そんなことをやった経験もなかったですし、基本体育会系なので、かわいい系が苦手というか。これまで入場式ではいろいろやりましたが、パジャマ姿は特に苦手でしたね。普段、アスリートウェアで寝ているので非日常すぎるというか(笑)。楽しかったのは、部活動姿のコスプレ。陸上部の衣装が僕には合っています。
――女性は非日常を見てみたいのですよ。
竹下選手:恥かしいですよ。これを見て、両親がどう思うかとか考えちゃいますよ(苦笑)。でも非日常というなら、試合コスチュームの交換とか、やってみたいですね。
――試合もやりづらかったりするのでしょうか。
竹下選手:いつもの試合よりも、カメラやスマホのシャッター音がやたら気になるくらいです。でも「BOYZ」だと普段DDTでは組まれない試合が多いので、それはすごく新鮮です。スリーカウントじゃなくて、ツーカウントで勝ち負けを決める試合もやったことがありますが、普段は絶対にできませんし。変則な試合面白いですよね。さっき、広報が言ったユニット枠を超えたマッチメークも面白いんですよ。なので毎回、対戦カード発表が楽しみなんです。
――10月30日はどんなカードになりますか。
竹下選手:DDTの若手団体「DNA」に所属する島谷常寛選手とのシングルマッチです。島谷選手とは同級生なんですが、本体ではまず組まれない試合ですね。期待してください。
――DDTの竹下選手とDNAの島谷選手の試合は通常あり得ない組み合わせなので楽しみですね。最後にまだプロレスを見たことのない方、特にプロレスに興味を持っているけれども踏み出せない女性に向けて一言お願いします。
竹下選手:「BOYZ」をきっかけにまずは試合に来てほしいです。そこから推しメン、推しレスラーを見つけてくれればいいですし。さらに本体の試合も見に来てくれればもっとうれしいです。まあ、竹下を見てくだされば大丈夫ですから!
次回の興行では“ハロウィーン”をテーマすることが発表されており、いろいろな選手の仮装が楽しめるかもしれません。通常5000円前後のチケット代が「BOYZ」の場合は、3500円+ワンドリンク500円と割安になっているので、興味のある方はぜひ生で迫力のプロレスを観戦してほしいと思います。
BOYZハロウィンスペシャル〜女まつり16〜
10月30日 東京・新宿FACE 開始19時開場18時
開始:19時〜(開場は18時〜)
チケット:当日券は指定席3500円+ワンドリンク500円
U-18チケット:1000円+ワンドリンク500円(要:身分証明書)
※大会終了後に「インスタ映え撮影会」開催。撮影券は2000円で開場時より発売予定
(クラタマスミ)
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