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注いだ飲み物を好きな味に変えられるグラス「Vocktail」を、シンガポール国立大学の研究者が開発中です。単なる水すら、アプリで指定した色と味に……なにそれ、こわいけどすごい。
デモ映像
LEDや3種類のアロマボトルを内蔵したグラス型の装置。スマートフォンアプリからBluetooth経由で信号を受け取り、指定された色と香りを放ちます。さらに飲み口に配された電極から流れた電気が舌を刺激。視覚や嗅覚への刺激と合わせて、味を感じさせるわけです。
現段階では、酸味・苦味・塩味の再現が可能とのこと。水をお酒や炭酸飲料と同等にできるわけではないですが、ベースをワインや炭酸水にして、味を足すことは可能です。また、味の設定をネットで配信し共有するといった使い方も考えられています。
Vocktailへの反応はTogetterにもまとめられており、「どんな味のドリンクもノンカロリーで飲める」「食事に制限のある人に良さそう」「電気刺激で味を作るのは怖い」「究極のディストピア飯」など、さまざまな意見が。似た装置が登場する星新一のショートショート『味ラジオ』(短編集『妄想銀行』収録)を連想する人もいました。現実がSFに近づくのはワクワクしますが、同作のようにシステムの不具合がパニックを引き起こしたりしませんように……。
(沓澤真二)
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