行き倒れた神獣を助けたら、泥で人間を創造することになった漫画がゆる〜い雰囲気で人気を博しています。何を言っているか分からないと思いますが、つまりそういうことです。
着物を着た娘がある日見つけたのは、行き倒れた謎の生き物。一つ目に角が生えた顔、巨体を支える6本脚と完全にこの世のものではありませんが、娘はためらいなく「おーい」と言いながら、生き物の瞼を「んべ」と引っ張って強制開眼させます。「ハッ」と驚き、「すいません 行き倒れてました」と話す生き物に、「では滋養のあるものをあげましょう」と草的な何かをもしゃもしゃ食べさせる娘。どんだけ肝座ってるんだよ。
すると、生き物は「人間の娘よ 良く聞きなさい」と立ち上がり、自身が古よりこの場所に住む神獣であることを明かします。なんでも盟約により「滅びゆく汝らに知慧と力を授けに来た……」のだそうです。しかし娘はちょっと申し訳なさそうな顔をしながら「あーごめんなさい 私人間じゃないので」とまさかのカミングアウト。思わず「まじで」とつぶやいた神獣に「ほら」とにゅるんとした尻尾を見せます。
「うーん まいったなぁ」と困り顔の神獣。というのも神獣が持っているのは“人間向けのデータ”で、“人間の少女らしき姿なのに実は人間ではないもの”には知慧と力を授けられないのです。
「一刻もはやくこの使命を果たせねばならないのに 一体人間たちはどこへ行ったのか」と困り果てる神獣をしり目に「あい わかった!!」と少女。むやみに探し回るのは得策ではないからと、「人間つくりましょう」とキラキラの笑顔で提案します。何その発想。
少女によると人間の原材料は「泥」。「ホンマかいな」という神獣のゆる〜いツッコミを受けながら、神通力的な力で「人間になあれ!!」とゴポッとやれば、「おぎゃあ」と2本角にぴちぴちの尻尾、「人間」と書かれた模様がなんともエキセントリックな何かが爆誕。最後は「人間ってこんなのだっけ」とどこか他人ごとの少女に「いやあ……?」と何とも言えない神獣の顔で締めくくられています。
漫画を投稿したのは、pixivなどでも多数の漫画やイラストを投稿している赤井さしみ(@sas_akai)さん。「オーハッピーデー」と名付けられた今回の漫画には「『いやあ……?』の部分最高です」「女の子何者w」といったコメントのほかに、「人間もうほろびちゃったんじゃ……」「ヒトはどこにいってしまったんだろうね」「また新しい人間が生まれてしまったのですね……」といったリプライが寄せられています。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.