JR西日本:なんと、特急電車の顔をパンダに!
このように、上野にゆかりのある鉄道会社はパンダにあやかったイベントをそろって実施中です。
しかし、最強のパンダ使い(注:筆者比)というべき鉄道会社はこの中にはありません。もっともパンダに力を入れている鉄道会社は……。お待たせしました。JR西日本です!
なぜJR西日本がパンダとコラボするか。その理由は、和歌山県の白浜町にあるアドベンチャーワールド。パンダファンにはおなじみのテーマパークです。
同園は1988年からパンダの飼育と繁殖を試み、16頭の繁殖実績があります。2018年現在も5頭を飼育中です。日本最大数のパンダ施設は上野動物園ではなく、アドベンチャーワールドです。
アドベンチャーワールドの最寄り駅である白浜と、京都・大阪を結ぶ列車がJR西日本の特急「くろしお」です。JR西日本は「くろしお」用特急電車287系のうち1編成を改造しました。先頭車前面にパンダの顔、車体側面にはアドベンチャーワールドの動物たちが描かれました。客室もパンダ柄のヘッドレストが用意されています。
アドベンチャーワールドは日本最大のパンダ飼育設備を持ち、母と子が一緒にいる時間をできるだけ多くするという独自の飼育方法で育て、繁殖させました。JR西日本はパンダを最大限に活用した列車を作りました。車体も車内もパンダづくし。これが2018年1月現在、筆者比最強のパンダコラボ鉄道と言えます。
杉山淳一(すぎやま・じゅんいち)
乗り鉄。書き鉄。1967年東京都生まれ。年齢=鉄道趣味歴。信州大学経済学部卒。信州大学大学院工学系研究科博士前期課程修了。出版社アスキーにてPC雑誌・ゲーム雑誌の広告営業を担当。1996年よりフリーライター。IT・ゲーム系ライターを経て、現在は鉄道分野で活動。鉄旅オブザイヤー選考委員。ITmedia ビジネスオンラインで「週刊鉄道経済」連載。著書に『(ゲームソフト)A列車で行こうシリーズ公式ガイドブック(KADOKAWA)』『ぼくは乗り鉄、おでかけ日和。(幻冬舎)』『列車ダイヤから鉄道を楽しむ方法(河出書房新社)』など。公式サイト「OFFICE THREE TREES」ブログ:「すぎやまの日々」「汽車旅のしおり」。
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12月20日に都内各所で発売。