Twitter発の人気キャラ「フテネコ」がロックに紹介する“演劇・舞台の魅力”イラストがシュールなかわいさ(1/2 ページ)
コントトリオ「パップコーン」のリーダー・芦沢ムネトさんにフテネコ誕生の経緯を聞きました。
コントトリオ「パップコーン」の芦沢ムネトさんが考案したキャラクター“フテネコ”が紹介する「舞台・演劇の魅力ってこんなとこ」「寝る前に考える事」などのイラストが共感を集めています。フテぶてしさと、ときおりロックな世界観がかわいい……!
フテネコは白い猫をモチーフにしたキャラクターで、考案者の芦沢さんが自身のTwitterアカウントで紹介したところ、ゆるくシュールな世界観がたちまち話題に。現在は若年層を中心にLINEスタンプなどでも親しまれています。
そんなフテネコが舞台や演劇の魅力をTwitterで紹介しています。「目の前で演じるスゴさ」「空気感を体感できる」「映画と違って視点を変えられる」といった“体感ポイント”を中心に、「芝居終わって会場の外にフツーに役者がいる」「セリフをミスったりしても、逆にそれが生って感じでよい」「次はあの人を中心にみてみようと何回も楽しめる」など、演劇・舞台ならではの良いところををフテネコのゆるいイラストを交えて解説しています。
また「行ってみないと良さはわからない」と感動の涙を流すフテネコが描かれる一方で、「もちろん全然合わない舞台もあります」と客席で爆睡をぶちかますフテネコも居て、押しつけがましくないところが人気の秘密なのかもしれません。
これ以外にも、“バンド始めたての頃の悩み”などをユニークに描いたイラストも多くの“いいね”を集めています。ガミガミ言われたことも「寝たら忘れる! きっと忘れる!」と悶々としたり、「カギ閉めたっけ」と急にハッとしたりといった“寝る前に考える事”。「ギターばっかり」集まる、「1人だけうまい」「歌詞かくのめちゃはずかしい」「でも英語にしたらしたで文法あってるか不安」といった悩みが描かれています。
芦沢ムネトが語る、フテネコ誕生の経緯
人気キャラクターのフテネコはどうやって誕生したのか――ねとらぼ編集部は芦沢ムネトさん本人にお話を伺いました。
――芦沢さんは学生に人気のラジオ番組「SCHOOL OF LOCK!」(Tokyo FM系)の3代目教頭を担当されていることもあり、女子高生などがフテネコスタンプを使っているのをよく見ます。そもそもフテネコはどんな経緯で生まれたキャラクターなのでしょうか。
芦沢:2011年ごろ、僕が夜勤でバイトをしていたときに、あまりにすることがなくてTwitterへイラストを投稿したのがきっかけです。
――脱力な顔がすごくかわいらしいですし、絵心を感じさせますよね。
芦沢:美大に行っていたのもあり、最初は普通の大喜利イラストっぽい絵を描いていたのですが、たまたまネコを描いたときがあって。そしたら、反応がよくて。じゃあ自分が好きな音楽をやってるネコにしてみようか、とか色々考えて描くようになりました。
――投稿から間もなくTwitterで大人気になりましたが、自身としてはどんな気持ちでしたか。
芦沢:最初はどう対処していいのか分からないまま、でも「絵は描き続けないと!」みたいな謎の責任感が生まれました。あと、自分が面白いと思っていることにみんなが共感してくれたのはうれしかったですね。自信になったというか。
――演劇や舞台に関するフテネコイラストも人気ですよね
芦沢:もともと僕は演劇を大学時代やっていて。お客さんを呼ぶのって本当に大変なんですよ。音楽ライブは事前にCDがあって予習ができるけど、舞台は前情報がないからハードルが高い。見て面白くなかったら、演劇自体の印象になっちゃう。やっぱり、演劇って一般の人には遠いところにあるんです。
――確かに観劇に行くにはちょっと勇気がいるかもしれません。
芦沢:だから、少しでもどんな場所で演劇が行われてるのか。何か初めて見る人にガイダンス的な物があったら、見やすくなるんじゃないかと思って描きました。演劇の面白さとか、色んなジャンルがあることとか、もっと知ってほしいですね。
ときにビビり、ときに怒り、ときにビシッと決めてくれるゆるかわなフテネコ。2017年11月には、1年8カ月にわたって連載されてきた「フテネコの週刊ニャテレビジョン」を1冊にまとめた『チャンネルはフテネコのままで』が発売されたので、興味のある方は読んでみると良さそうです。
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