英国でYouTuberがIKEAやトイザらスなど大型店舗で無許可に一夜を明かす「24時間チャレンジ」が増加していることを受けて、2018年2月8日(現地時間)英サウス・ヨークシャー警察は「24時間インターネットチャレンジ」の危険性について警告文を発表しました。
2016年ごろから一部YouTuberがIKEAに忍び込んで宿泊したり、Walmartのトイレットペーパー売り場に隠れて一夜を明かしたりする動画が公開されていました。同警察は「近頃、若年層の間で24時間チャレンジの参加やシェアが増加している」と指摘したうえで、その危険性について説明。
アナ・セジウィック警部補は「ソーシャルメディアでは楽しいことのように見えるかもしれませんが、おもしろおかしいどころか悲劇的な被害や危険をともないます」「両親や友人、家族と地域の人を心配させるばかりか、人の命を守るために必要になる警察の時間を奪うことにもなるのです」とコメントしています。
今回の警告文が発表された要因は、英国シェフィールドで11歳の少年が両親とIKEAで買い物中にいなくなり、翌日の朝に発見された出来事にあります。少年はYouTuberの動画から影響を受けたとされており、少年の父親はFacebookでコメントを発表。「異常を察知するためにも、子どもたちのスマホやタブレットの閲覧履歴をチェックするべき」と保護者に訴えかけるとともに「うちの子は観ていた動画やWebサイトの履歴を消していて、手がかりを残していませんでした。かなり計画的に行ったということです」と監視が一筋縄ではいかないことにも言及しました。
大きな事故を引き起こす危険があり、迷惑行為でもある24時間チャレンジですが、動画に良い評価が付いていることが多い点にも注目できます。良識ある大人が目を見張る一方で、若い世代から一定の支持を受けているこの現象は一筋縄では収まらなさそうです。
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