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絶対売れちゃう → 全く売れません?! バンダイの“ゾンビ型消しゴム”担当者が語る「驚異の話題にならなさ」(3/3 ページ)

2018年1月20日に発売された男児向け商品「ぶっさしーず」。担当者が自信満々で送り出すも苦戦中。

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――話は戻りますが、「ゾンビ」にした決め手は何だったんですか。

ブ・サシコ:ゾンビが好きだからです。「マイケシ」を担当していた時期に、毎日毎日マイクラをプレイしていて、必然ゾンビをずっと見ていた(※ゾンビはMinecraftにおける代表的な敵Mob)。それがゾンビとの出会いです。さらに「ウォーキング・デッド」を見始めたら大好きになって。怖いけど怖すぎないところがいいんですよ。組み立て式の消しゴムはパーツがバラバラになるし、ゾンビっぽいなと


――キャラデザインはどのように。

ブ・サシコ:デザイナーさんと二人三脚で考えています。最初にデザイナーさん10人くらいとお会いして、20以上パターン出しを行い、そこから絞っていきました。


ぶっさしーずぶっさしーず キャラデザ

――ストーリーもブ・サシコさんが考えているんですか?

ブ・サシコ:そうです。ゾンビの冒険物語にしようと思ったんですよね。勇者軍と魔王軍が戦うお話。勇者たちがゾンビシャス帝国で楽しく暮らしている中、聖剣に封印されてたホネール大魔王が千年の眠りから覚めちゃったのでやっつけにいく。

 ほら、地図も良く見てください。ゾンビシャス帝国には巨大な壁がそびえたっていて、その向こう側はとんでもなく寒いんですよ。壁の番人はこの人。これを倒さないとホネール大魔王を倒せない。壮大な物語なんです。

――無駄に設定が凝ってる……。

ブ・サシコ:無駄ではありません。あと、テーマソングもなぜか作りました。

――なぜテーマソングだけ?

ブ・サシコ:営業の担当者が「商談のときに歌があった方が絶対盛り上がる」と言っていて、歌を作って売れるのなら、そんな安いことはないと思って急いで作りました。ゾンビの荒々しさとぶっさしーずのかわいさを両方詰め込んだ名曲です。ちょっと聴いてみますか。


【(曲が流れ始める)〜♪ ぶっさしーず!! Ah〜!!(ドコドコドコドコ) 勇者 勇者 勇者♪ まもれ ふるさと ゾンビシャス! ゾンビ帝国 ゾンビシャス! 聖剣ぶっさせ! 封印〜♪(ドコドコドコドコ)】

――マキシマム ザ ホルモンっぽい。

ブ・サシコ:え、そう思いました?

――曲はおもちゃ売り場でも流れているんですか?

ブ・サシコ:永久リピートで流してもらってます。商談でも流しまくりました。いい曲なので関係者の士気も高まりました。

――企画側と営業側の仲は良いんですか?

ブ・サシコ:はい、とても仲がいいです。やるって決めたら、売るために全力で頑張ってくれるので心強いですよ。

営業担当:「ぶっさしーず」は私自身、まだまだ可能性があると信じてやっています。厳しい状況と言っても支持者はゼロではなくて、絶対にお客さまは付いてくれている。ファンは1人でも世界にいる。その子達に最後までやりきれるかがポイントだと考えています。

――かっこいい。ファンの夢を守るためにも、もっと売らなきゃというわけですね。

ブ・サシコ:第2弾が3月17日に発売されます。でも、その後の構想もあるんですよ。「ゾンビオリンピック」を開催したいので、目標は2020年までシリーズを存続させることです。


ぶっさしーず 第2弾が3月17日発売

――現在「ぶっさしーず」以外に携わっている企画はあるんですか?

ブ・サシコ:いくつもあると思うじゃないですか? 私、これしかやっていないんですよ! 全身全霊でぶっさしーずを作っています。2020年まで突っ走らせてください!



世界最狂の消しゴム


ぶっさしーず

ぶっさしーず

(C)BANDAI



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