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東京サザエさん学会による、「サザエさん」の家族・磯野家と現代日本とのギャップを検証した本『磯野家の危機』が宝島社から発売されました。価格は980円(税別)。
日本の家族の代表ともいえる磯野家の暮らしと、2018年現代の暮らしとのギャップを社会学的視点から全52項目にわけて検証。サザエ夫婦のようなお見合い結婚の激減や、“中年”の定義の変化、また波平の年収は1000万円超え(?)といった給料や資産、さらに磯野家の黒電話がスマートフォンに変わる日といった、よく考えると気になる部分を考察しています。
ちなみに、たびたびSNSでも話題になる登場人物の年齢や学歴といった雑学的要素も多く含んでいるとのことです。帯には「波平は出川哲朗、フネは石田ゆり子と同じ年!?」というワードも。
1981年に創設された東京サザエさん学会は、「サザエさん」を中心に漫画家・長谷川町子さんの作品を研究する団体。約25年前に刊行した『磯野家の謎』シリーズは200万部突破の大ベストセラーとなり、大きな反響を呼びました。
同学会の代表・岩松研吉郎氏は、『磯野家の謎』刊行当時は磯野家の暮らしと実際の暮らしとのギャップはそれほど大きくなかったと語り、それから四半世紀経って時代が大きく変化した中で、「磯野家は今もあの暮らしができているのだろうか? 様々な危機が訪れていないだろうか? そんな関心から“社会学”式に『サザエさん』を見直したのが『磯野家の危機』」だとコメントしています。
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