「ン!!」とだけしゃべる「私にだけ見える、黒くて丸いやつ」が登場する漫画が意外な展開で、グッとくる人が続出し人気を集めています。
子どもの頃から主人公の女の子にだけ見えていたその生物は、“黒くて丸いやつ”と形容するしかない見た目で、いたるところに出現します。たまに猫が見て驚いたりしていることから、空想ではなく現実に存在していると思う彼女ですが、心配されるので誰にも言わず生活しています。
「不気味だけど悪い奴じゃない」くらいに思いつつ、“彼ら”には干渉しないようにしていた彼女。ですがある日、寒くて苛立っていた彼女は、「ンンンン」と小声でこちらにアピールしている(?)“黒くて丸いやつ”をなんとなくで小突いてしまいます。すると次の瞬間に起こった出来事で、彼女は間違いに気付きます……。
ドパッと液体のように広がった“彼ら”は、女の子全体をズズズと瞬時に覆っていき、声を上げる間もなく彼女は顔以外が真っ黒に。「“不気味だけど無害”」というのは思い違いだったと語る彼女は、「こいつらは――めっちゃ世話焼きなかわいいやつだった」ということに気づくのでした。寒がってた女の子をあたためようとしただけだったのか……!
黒いもこもこに囲われた彼女が「…これ、あっためてくれてる?」と聞くと、相変わらず「ン!!」としか言わない彼ら。言葉がわからないのでこれまでは謎でしたが、もしかしたら直前の「ンンンン」というのも、彼女を心配して話しかけていたのかも。……読み直すとかわいさしかなかった。
投稿したのはTwitterユーザーのガリバー(@faebomb)さん。普段からさまざまな創作漫画を投稿していて、以前にも「ちょろい怪異の漫画」シリーズなどが話題に。これらの漫画はモーメントにまとめられており、そちらから読むこともできます。
Twitterでは「ンンン!!!!」「ン!!(好き)」と尊さから語彙力が“黒くて丸いやつ”になってしまった人の声が多く寄せられ、10万を超えるいいねが。他にも「めっちゃかわいい」「こんなのいてほしい」とキュンとくる人が続出。中にはドキドキして読み進め、オチの平和な世界の展開に和んで癒やされた人の声も上がっています。
ちなみに、続きを希望する声やLINEスタンプを希望する声も多く寄せられるなどの反響もあり、ガリバーさんは「ちょっと考えてみます」と反応しています。
画像提供:ガリバー(@faebomb)さん
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