コラム
周りの重機がミニチュアに見えるレベル “世界最大の陸上車両”を輩出した巨大重機「バケットホイールエクスカベーター」(1/2 ページ)
無限軌道で移動できるのが不思議に思えるデカさ。
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高さ94.5メートル、長さ220メートル、重量約1万4000トン―― これは世界最大の陸上車両「Bagger 293」の大きさです。同機体を含む「バケットホイールエクスカベーター(Bucket Wheel Excavator)」という採掘機は、桁外れの“巨大重機”として有名で、国内外にファンがいるもよう。
今回は、そんな「バケットホイールエクスカベーター」をご紹介します。
バケットホイールエクスカベーターは、鉱物などの露天掘りに使われる機械。ネット上ではよく、ドイツで製作されたBagger 293が「最大の自走機械としてギネス世界記録に登録」と紹介されていますが、筆者が確認した限り、以下の3つの記録を保持しているようです。
- Heaviest land vehicle(最重量の陸上車両)
- Largest land vehicle(最大の陸上車両)
- Largest mobile industrial machine(最大の産業用可動機械)
バケットホイールエクスカベーターには鉄橋のような太いアームがついており、その先端には、土を掘るための大きな回転ホイールが搭載。機械下部には無限軌道などを備え、移動能力も持っています。
まるでビルのようなスケールの機体が作られており、その全体を収めた写真を見ると、人間やショベルカーなどの重機がミニチュアになったかのような印象を受けてしまうはずです。デカさがあまりにも常識外れで、遠近感がおかしくなりそう。
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