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西日本豪雨によって発生した土砂災害で、7月7日ころから通行止めになっていた広島県南部を通る国道31号線が異例のスピード開通。その手法に注目と称賛が集まっています。
通行止めになっていたのは広島市と呉市を結ぶ海沿いの区間。豪雨によって流れ出た土砂や木々で道路が埋め尽くされました。
身動きが取れなくなりボンネットまで土砂に埋もれた自動車が道路上にみられ、7月7日の被災直後は復旧に長い時間を要すると予想されていました。
この国道31号線が通行止めになってからは迂回する人々が周辺道路に集中し、連日渋滞が発生。道路沿いを走っているJR呉線も同様の被害を受けており、近隣の住民は足がないし、道もないという状況に頭を悩ませていました。
しかし、通行止めはわずか4日後、7月11日23時に解除が発表されました。いったいどうやって?
それは国道31号線に隣接していた駐車場に臨時の道路を敷くという方法。通行止めとなっていた区間はビーチ沿いを走る道路で、利用客のために広々とした駐車場が用意されており、その中央にアスファルトを敷き詰めて、ズビャーっと迂回路を作り上げたのです。
地元住民から早期の開通が望まれていただけに、Twitterには現地の様子を伝える写真や、開通の報せを聞いて安心する声などがあがり、「駐車場に道路を作ってしまうっていう発想がすごい」と、本来の道路から土砂を片付けることにこだわらず、迂回路を敷いて対応するという柔軟な判断が高く評価されています。
本来の国道31号線はいまだ土砂で埋まっており、完全復旧に向けて現在も急ピッチで作業が進められています。
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