女流棋士の”表情”が変わる瞬間。里見香奈 VS 室田伊緒 将棋イベント初心者が見た「将棋界のふしぎ」体験レポート(2/4 ページ)
将棋イベント「女流棋士の知と美」に行ってきました。
里見女流四冠、緊張?
今回会場のファンに注目されたのが里見女流四冠。これまであまりイベントに出てこなかった最強女王は、今回が東京のイベント本格デビューという形です。最初その表情はかたく、見ているほうとしてはちょっとハラハラ。
あまりやったことがないであろう「食レポ」にも挑戦。白玉寒天を頬張りながら、こう語ります。
里見:私、白玉がすごく好きで、とっても、うーん、ちょっとすごく柔らかい白玉でおいしいです。
この初々しい「食レポ」を心待ちにしていたファンも少なからずいるでしょう。これには里見ファンを公言する山口女流二段も、「食レポしている里見さんを隣で見られて幸せです」とうなっていました。
ちょっと慣れてきた里見女流四冠
しかし幾多の大一番を戦ってきた、強心臓であるはずの里見女流四冠。少しずつ慣れていき、笑顔のシーンが増えていきます。
さらに、後日藤井七段との直接対決をひかえる里見女流四冠にちなんで、室田伊緒女流二段が「(弟弟子である)藤井七段の弱点とは?」と聞かれたときのこと。
室田: うーん……キノコが嫌いっていう(笑)。
里見: ちょっと、気の利いたアドバイスが欲しかったのに(会場爆笑)。
このあたりから里見さんがノッてきます。「ブラックコーヒーを飲む人(藤井九段)はカッコつけていると思います」とピシャリと言い放ち、また笑いに包まれる一幕も。
素人的発見ポイント
対局前はなごやか
「仕事終わりにいい空気感」
トークショーが終わると、10分間の休憩。2時間のイベントの間に10分の休憩があるというのも、若者とともにお年寄りも多く詰めかけるイベントならではでしょうか。
仕事が終わった後に、ふっとひと息つけるようなちょっとゆるい感覚のイベント。若い女流棋士たちのほほえましいたわむれが心地よく思えました。
それにしても和服姿の女性がそろうと、なんでこんなにも眼の前が華やぎ、良性のオーラを帯びて見えるのでしょうか。ある種セラピーを受けているような感覚を覚えます。
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