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オリコン、「ストリーミング」のデータ加えたランキングを12月開始 “音楽のヒット”指標の信頼回復なるか

「CD」「デジタルダウンロード」「ストリーミング」の3要素を合わせた「オリコン週間合算ランキング」を始めることに。

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 音楽の売り上げランキングを公開してきたオリコンは、「CD」「デジタルダウンロード」に加えて「定額オンデマンド型音楽配信サービス(ストリーミング)」のデータも集計・合算した週間ランキングを12月に公開すると発表した。


 名称は「オリコン週間合算ランキング」。もともと「週間CDランキング」と「週間デジタルランキング」を合算したランキングを10月に開始する計画を進めていたが、ストリーミングのデータも集計できる運びとなったため、予定を変更して「CD」「デジタル」「ストリーミング」の3要素を合わせることに決定した。カテゴリーは「シングル」と「アルバム」の2種。同時にストリーミングのみの「オリコン週間ストリーミングランキング」も開始する。

 ストリーミングの集計対象となるサービスは、Apple Music、AWA、KKBOX、LINE MUSIC、レコチョク。有料会員によるストリーム数を参考にする。毎週月曜から日曜日に集計し、上位100位までを発表。開始は12月19日を予定している。

 オリコンは1968年にシングルランキング、1970年にアルバムランキングをスタートし、音楽のヒットの指標として参考にされてきた。しかし2000年代後半から消費者の視聴方法がデジタルに移行するとともに、CDの売れ行きを左右するのはアーティストとの握手券やライブの抽選券、おまけDVDといった付録が中心に。「CDの売り上げ=音楽のヒット」の方程式が崩れ、オリコンのCDランキングからは“音楽発掘の場”としての機能が半ば失われていた。


 しかし2016年にはデジタルアルバム売り上げランキング、2017年にデジタルシングルランキングを開始し、2018年にデジタルとストリーミングを加えた「オリコン週間合算ランキング」を始めることに。オリコンの音楽チャートは、世間で聴かれている音楽を反映する場として信頼を取り戻していくのか――日本音楽市場における大きなターニングポイントの1つとなりそうだ。

黒木貴啓


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