異世界転生する予定だった主人公を魔王が止めてしまう話を描いた漫画が「その発想はなかった」と思わせるストーリーになっています。描いたのはサラリーマン漫画家のベニガシラさん。
社畜の主人公はトラックに轢かれて異世界転生する予定でしたが、直前のところで魔王に助けられ、異世界転生を止められました。現実世界では何も能力を持っていない主人公は、「魔王パンチ」であっさりと倒されてしまいます。
翌朝、自宅で目が覚める主人公。昨日のできごとは夢かと思われましたが、魔王は実在し、なぜか朝食を作って主人公を起こしに来ます。
「ワシは王の中の王、魔王である」と威厳ある言葉とは裏腹に、かわいいハート柄のエプロンを身に着ける魔王。主人公は自分が異世界転生する前に来たのは強い自分を始末するためなのだろう、と魔王に問いかけます。が、魔王いわく、異世界に行った主人公はチート的な力はなく、栄養失調と睡眠不足という社畜生活で溜め込んだ負債のせいでスライムに倒されてしまうのだと、現実を突きつけられました。
魔王は手料理を振る舞いながら現実世界に来た理由を語ります。主人公は勇者として弱すぎるため、魔王と戦える強さまで鍛え上げようとこの世界にやって来たのでした。食生活の改善から運動方法まで教えてくれるとは、まさにラ○ザップならぬマオザップ。
Twitterでは漫画を読んだ人から「マオザップに入りたい!」といったマオザップ入会希望者が多く見られました。
そしてその後、マオザップ入会希望者の方のために続編が公開されました! また異世界に転生しようとする主人公、そして止める魔王。魔王は主人公の健康状態の悪さ(バッドステータス)を見抜き、食事から体調改善を促すのでした。勇者と魔王というより親子のように見えてきた……。
画像提供:ベニガシラさん
(植木鉢)
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