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「たった35分で」「3454メートルの絶景」ヤバイ! ヨーロッパ最高地点の鉄道駅「ユングフラウヨッホ」へ行ってみた(2/2 ページ)

スイスの名物急勾配鉄道「ユングフラウ鉄道」、すごかったです!【絶景写真40枚】

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駅を降りると、そこはいきなり「氷河と雪山のテーマパーク」

 ユングフラウヨッホ駅のすぐそばに「トップ・オブ・ヨーロッパ」という複合施設があります。ここはレストランや土産物店が並び、まるで都会の駅ビルにいるかのように快適な観光施設です。とても標高3400メートルの場所にいるとは思えない不思議な感覚が得られます。

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駅には日本の郵便ポストが!! しかも懐かしいあの赤ポスト。ユングフラウヨッホ山頂郵便局と富士山五合目簡易郵便局は姉妹郵便局として提携している。スイスと日本の友好の証だそう

 さらにユングフラウ鉄道敷設の歴史を紹介する展示「アルパイン・センセーション」、エレベーターでさらに高い標高3571メートルの地点まで行ける「スフィンクス展望台」、氷河内を歩ける洞窟「アイス・パレス」などがあります。もういきなり「氷河と雪山のテーマパーク」。その中だけでも十分楽しめました。

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リンツのテーマショップには限定商品もある
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ツェラー氏が原案を思い浮かべた場面がドラマチックな像になっていた
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ツェラー像の足元にはユングフラウ鉄道の原案スケッチが描かれていた
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スイスらしい木彫りの人形
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鉄道敷設までの写真や工具
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エレベーターを登れば、さらに高い「スフィンクス展望台」まで行ける
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氷河内を歩けるアイス・パレスにはところどころに氷像が設置してある
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アイス・パレスにあったチャップリンの氷像

 屋外にも出られます。外は「アレッチ氷河」が何よりの見どころです。

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ヨーロッパ最大の氷河で、ユネスコ世界遺産の「アレッチ氷河」。ここに来たらこれを見ないと
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アレッチ氷河の反対側にはインターラーケンが見える
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雪遊びできる場所からは駅の展望台やユングフラウが見える。どこも雪山

 さらにスノーパークではスキーやそりなどの雪遊びをしたり、雪原を散歩したりできます。ユングフラウヨッホの年間平均外気温はマイナス7.9度と皆さんの想像通り寒いのですが、雪の照り返しも含めた日差しが強烈です。超寒いのに、日焼け止めとサングラスが必須というぶっ飛んだ異国感、ハンパない(笑)。これらは忘れちゃダメです、ゼッタイ。

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スノーパーク側の出口を出たところ。上方に展望台がある
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ソリやチューブで滑り降りる
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ターザンロープのように空中を滑ることも
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雪原を歩ける「プラトー」からはトップ・オブ・ヨーロッパの外壁や展望台が見える

「ユングフラウ鉄道」、乗車するならば体調を万全に整えておきましょう

 はい。乗ってみたくなりましたね、行ってみたくなりましたね「ユングフラウ鉄道」。

 もし、ツアーではなく個人旅行で行くならば「ユングフラウヨッホ駅までの往復チケットを乗車前に購入しておく」ことを忘れないようにしてください。また、1日のチケット販売数上限が5000人分なので、売り切れになることもあり得ます。ツアーにせよ、個人手配にせよ、予約は早めにしておくとよいですね。スイス観光用の周遊パス「スイストラベルパス」や「スイスハーフフェアカード」があれば割引もあります。ぜひ活用しましょう。

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帰りは改札でチョコレートが配られる。スイス流おもてなし
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帰路でトンネルから出ると見えるのがアイガーグレッチャー駅。下界に戻ってきた感。グレッチャーとは「氷河」という意味で、かつてはここまで氷河が流れていた

 次は体調です。「たった35分でラクラク行ける」とはいえ、ユングフラウヨッホ駅は標高3400メートル超の高所。行くならば体調を万全に整えましょう。今回同行してくれたガイドさんによると、「疲れた状態では高山病や体調不良に陥りやすいのでNG。前日はよく寝て、よく食べてから乗車する。乗車中とユングフラウヨッホではこまめに水分補給する」を心掛けるとよいそうです。

 ちなみに、帰路の改札時にチョコレートがもらえます。スイス流のおもてなし。標高が高い場所で遊んだ体にほっとする甘さと優しさです。起点のクライネ・シャイデック駅に着くころには「おお、空気が濃くなってきた」と実感できることでしょう。

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クライネ・シャイデック駅に着いた車内の様子
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クライネ・シャイデック駅と一世代前の車両

 ユングフラウ鉄道に乗ってユングフラウヨッホへ行くならば、「午後に下山する」と計画するのがお勧めです。午後ならば、クライネ・シャイデック駅から眺めるユングフラウに日光が当たって「超きれい」に見えます。

 そして乗り換えの電車まで時間があるならば、あらためてカフェなどで一休みしながらこのユングフラウを眺めましょう。時間の経過を忘れてうっとりと見入ってしまうこと必至ですよ。


(取材協力:ユングフラウ鉄道グループ/レイルヨーロッパジャパン)

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